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例題 05:虹(rainbow)
最近は温暖化が進んでいるせいか、日本も亜熱帯気候に近くなって
きていて、急激な天候の変化が多くなったような気がします。
また、ここのところよく聞くようになった言葉「ゲリラ豪雨」。
突然やって来て特定のエリアにものすごい集中豪雨。
そして・・突然去っていきます。
その後はあたりがサーっと明るくなり、また日が照ってきたりします。
そんなときにですが、虹が見えることがあります。
そしてたまたまですが、そのような天気について話しているとき、
もしも「虹」という単語が出てこなかったなら、あなたはどう説明
しますか?
今回はもう一度、どういう順で説明した方がよりわかり易いか、考え
ながら復習をしてみましょう。
考える順
第1文を言ったときに、相手がまったくあてもない部分から、
ある範囲のものに絞れるように説明していくことが理想的です。
・「心臓」の場合 → あなたの胸の中にあるもの
・「三脚」の場合 → 写真を撮るときに使う器具
・「傘」 の場合 → 雨が降ったときに使う器具
このように説明した場合は、簡単な1文を説明しただけで、相手の方
はかなり対象範囲を絞ることができるのではないでしょうか。
それでは、
今回の課題である「虹」の場合はどうなるでしょうか?
例:
「雨が降ったあとに、ときどき起こる自然現象です」
で、どうでしょうか?
もしも「起こる」がわからなければ「発生する」とか、「現れる」
でも問題ないでしょう。
あるいは、
「雨が降ったあとに、その境界に起こる自然現象です」
などど言った場合、今度はその「境界」という単語が出てこなくなる
可能性があります。
ですから、できるだけシンプルな単語でシンプルに言うのが良いと思
います。
できるだけ一息に説明したいところですが、1文を簡単にして素早く
話せるようにしたいので、あえて3つの短文で説明しようとしていま
す。
会話レベルが上がったなら、関係代名詞などを使って、1~2文で
説明すれば良いでしょう。
表現例
結局、考えなおした結果は、次のようになりました。
・We can sometimes see / in the sky / after it rained.
雨が降ったあと、ときどき空に見ることができます。
・It is a natural phenomenon.
それは自然現象です。
・It is an arch of seven different colors.
それは7つの異なる色のアーチです。
■答え
rainbow [rain・bow] レインボー:虹
以上の表現例が必ずしもベストとは限りません。
いろんな表現の仕方がありますので。
英英辞典
ちなみに英英辞典には、次のように表現されていました。
・It is an arch of different colours which you can sometimes
see in the sky after it rained.
直訳:
それは異なる色のアーチです。あなたが時々見ることができる。
空で。雨が降ったあとに。
以上のようにスラスラと一文で言えればベストでしょうが、なかなか
そうはいかないと思います。そのときは、
・It is an arch.
・It has seven different colors.
・You can sometimes see / in the sky.
・After it rained.
Do you know ?
というように、4つの文になってしまいましたが、これらの短文を
次々に順に話しても十分相手には伝わるでしょう。
要は、相手に絶対に通じるいくつかのポイントを、簡単な短文でもれ
なく示せれば良いと思います。
いろいろ試行錯誤しながら説明の仕方を工夫しトライして、少しずつ
自信を積み上げていきたいものですね。
■やさしい単語で上手に説明
・例題 01:心臓 → 説明力を鍛える
・例題 02:三脚 → 説明力を鍛える
・例題 03:テレビ(television)
・例題 04:傘 (umbrella)
・例題 06:洗剤 (detergent)
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