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シンプルスピーキングの体験

英会話を話せるようになって16年以上になるのですが、その間ずっとシンプルに話すことを心掛けてきました。

それは英語学習を再開して間もない頃、ある日本人の方がとてもシンプルな英語を使って、しかししっかりとコミュニケーションをしているとうシーンを何度か見たからです。

そのときまでは、「シンプルな英語=稚拙な英語」であり、それだと言いたいことを十分に伝えれない・・というように考えていました。

つまり中学英語程度ではまだまだダメで、もっともっとレベルを上げて流暢に話せるようにならないと通用しない・・と、本気で考えていたのでした。

ところが・・です。

その日本人の方は、とてもシンプルな英語を使ってしっかりと言いたいことを伝えて、むしろ控えめな中級レベルの人以上に、相手によく通じてさせていたのでした。

とても強烈な感動を覚えました。

自分が向かう方向は、これなんだ!
と、強く強く思ったのでした。

当時、中高年になってから英語の勉強を再開した自分としては、記憶力が低下していくことが大きな課題の一つでしたので、シンプルスピーキングでいいんだということを知って、「もう迷わないでやれるぞ!」という気持ちになったのを覚えています。

シンプルスピーキングの考え方には、とても大事な部分がありますので、今後しばらくの間、復習を兼ねて整理していきたいと思います。

1)シンプルスピーキングの体験(今回)
2)シンプルスピーキングの利点
3)話せるようになるためのロードマップ
4)英語力が伸びない5つのやり方
5)シンプルスピーキングの具体的やり方

カタコトがよく通じた例

最初にあげた例を含め、「カタコトでもいいんだ!」と強く感じた体験について、3つほどあげたいと思います。

始めは自分の体験した例で、次の2つは他の人のカタコトで十分やっている例になります。

飛行機内で(例1)

例えば、飛行機の中でコーヒーを注文するときに、教科書通りに、
May I have a cup of coffee?

というよりも、
Coffee, please.
と言ったほうが、キャビンアテンダントの方に通じやすいときがあります。

まさに、会話のための環境が絞り込まれているようなとき。

飲み物を配ろうとしている人がいて、「何にしますか?」と尋ねてくるような場面で、こちらが欲しい飲み物は○○ですと伝えることになるようなとき。

当然ですよね。

局面が整っているときは、カタコトで十分に通じます。
むしろ、そちらの方がスムーズなのです。

整っていないときは、先にカタコトの文を適切に並べて、伝えるための環境を整えてから、話すことになります。

もごもごと長ったらしい文を並べるよりも、伝えるべきポイントを明確にしたカタコト文を使うほうが、スムーズに伝わるという例です。

 

ある夫妻の場合(例2)

あるへ会話のできる友人夫妻のケースです。

奥様は長年英語学校へ通って、しっかりとした英会話ができる人でした。
またそのご主人は海外滞在の際に、我流で英語を勉強してカタコト的英語で話す人でした。

私の印象では、奥様のほうがご主人よりもずい分レベルが上のように思っていました。

あるときベトナムの工場で、新入社員たちが工場見学に来るため、誰かが会社の業務内容やルールなどについて、説明することになりました。

いろいろと関係者で相談し、その奥さまが前半を説明し、ご主人の方が後半を説明することになりました。持ち時間はそれぞれ 10分。

奥様は模範的な長い英文を駆使して、新入社員たちに業務内容について説明を行いました。

私はその状況を横から見ていたのですが、レベルの高い英語で上手に説明をしていたのですが、かなりの人がポカンとした顔をしているなと思いました。

わかったような、わからないような感じに見えました。

しかしカタコト的英語で話すご主人に途中から変わったところ、何人もの新入社員の顔付が元気な感じになり、下を向いていた人が顔をあげ、時にはうなずいたりしながら聞くように変わったのでした。

新入社員たちは大学で英語を習っており、話せるようになっているというものの、非ネイティブなのでレベルの高い英語をあまり良く理解できなかったのかもしれません。

しかし私には相手側の理解度が随分と違うように見えたのでした。

カタコト的英語で話すご主人の英語の方が、断然、奥様の模範的な英語よりも通じているように感じたのでした。

■お互いの英語レベル

しっかりした英語で話すという場合、話す方にとっても聞く方にとっても、英語の基礎能力のレベルが高く、しっかりポイントを強調したアクセントで話す会話力があるのであれば問題ないのでしょう。

しかし、レベルが低くポイントが不明確な形で長い格調高い文章で話しても、よけいわかりにくくなるということは、良く感じていたものでした。(先に話した奥様は、もっとレベルの高い人でしたが)

それよりも、その会話でのポイントというか、相手の求めている答えを、しかるべき強さでズバッと言う方が、相手にとってとてもわかり易いものなのです。

話す方と聞く方の双方が、その話をするための条件が揃っている場合には、まさにポイントをついたカタコト的英語がよりわかり易いということだと思います。

同僚の電話(例3)

もう一つの例です。海外経験の長い同僚の、電話での会話の例です。
翌日、日本からお客さんが来るため、電話でレストランを予約したときのものです。

同僚がレストランのダイヤルを押し、相手が出たので話し始めました。

Good Afternoon. This is Ocean Restaurant.

My name is ◇◇, how may I help you?

 Hello, I am △△. Reservation for tomorrow night, OK ?

Ok. What time?

 6:30.

How many people?

 Four, please.

Ok. Phone number, please.

 1383--------.

というように、本当にシンプルな会話で進んでいきました。

この会話をきいて「おっ」と思ったのは、
最初の「Reservation for tomorrow night, OK ?」のところでした。

わたしの場合だと、そんなときはすぐに
「わたしは明日の夜の予約がしたいのですが・・」
というような言い方を、しようとしていたと思います。

しかし同僚は、
予約、明日の夜の、いいですか?
と話したわけです。

まあ、このケースもレストランの予約という、話の局面が絞り込まれているときの会話かも知れません。

しかし、営業しているかどうかとか、誰かを呼んで欲しいとか、どういう店なのかと確認するケースなど、いろいろな会話のパターンがありえます。

その中で最初に「Reservation」と一言えば、いきなり双方の話題が「予約」に絞り込まれるわけです。

そのあとの会話は、予測しながらできるわかり易いものになりました。

わたしはこのように、相手に自分の何かを説明したいときに、いかに簡単にわかり易い話し方で相手を話したい話題に誘導するのかが、大事なポイントだと思いました。

カタコトでOK、簡単で効果的な単語やフレーズで、上手にベクトル合わせをリードする・・・です。

シンプル・スピーキングのコツの一つです。

ある人に言わせると、英会話はキャッチボールではなくテニスのラリーだと。
来たボールを素早く打ち返す必要があります。

タイミング良く素早く打ち返すためには、単純なセンテンスで素早く力強く返すのがいいのだと。

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