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第11話:やさしい2つの文に分けて説明

 今回もチョイ迷文を2つの短文で簡単に話す練習です。

 いくつかのことを一つの文で同時に話している、少しだけ迷ってしま
 うものを対象に、簡単な2つの短文化します。

 言おうとしている2つのポイントを素早く見つけ、適切な順番で素早
 く話せるようになることが目的です。

 ■例題1:

 「彼は疲れているようだけど、仕事のし過ぎかな。

 この文は「疲れている」と「仕事のし過ぎ」の2つを同時に言って
 いる文なので、これらを2つに分けて言うようにしました。

 また、話す順番は第3者が彼を見て思っていることをサラッと言って
 いるだけなので、そのままの順で話すことにしました。

   もしも、彼の仕事のし過ぎを重要視する文なら、
    「彼は仕事のし過ぎである」
    「なぜなら彼は(すごく)疲れているように見えるから」
   というように話すことになるかも知れませんが・・。

 従って、順に
 「彼は疲れているようだ」
 「仕事のし過ぎかな」
 と2つの文で話すことにします。

 最初の文は「~しているようだ」なので、「~のように見える」と
 いう言い方と同じなので「look」を使って、
  He looks tired. か He looks so tired.

 次の文は
  Maybe he works so hard. か He may be working too hard.

 前の文と後の文は少しニュアンスが違いますが、あまり細部にこだわ
 らなくても良いことにしています。

 和文英訳のテストならそうはいかないでしょうが・・。

 スムーズに英会話を話せるようになりたいと言う人が、なかなか話せ
 るようにならない原因の一つに、このような細部のニュアンスの違い
 を許容できず、完璧性を求めてしまうことがあります。

 ワンテンポ遅れても話せば良いのですが、明確に「間違い無し」と
 ならないときは、結局躊躇して話さない場合が多いのです。

 少々の間違いはその後の会話の中で簡単に解決していくものです。
 もっとざっくりとした気持ちで取り組んでも良いと考えています。

 文法を間違っても結構通じますし、指摘や聞き直しをされるような
 ことがあったときに、何か言い方がまずかったのかなとそのときに
 直せば良い・・というくらいで考えています。

 
 ■例題2:

 「いとこの静香に紹介させてよ。

 この文は少しわかりにくいので、もう少しわかり易い文にすると
 「わたしにあなたを、わたしのいとこの静香に紹介させて下さい」
 という文になります。

 「あなたを静香に紹介する」と「静香はわたしのいとこ」という
 2つのポイントがあります。

 重要なのは「静香に紹介する」の方なので、こちらを先に話して、
 「静香がいとこ」は、その後で付け加えるようにすれば良いですね。

 「わたしに~させてください」は、「let me ~」なので、
 解答は次のようになりました。

  Let me introduce you to Sizuka. She is my cousin.

 一つの文でいくつものことを言うよりも、このような簡単な短い文で
 ポンポンポンとリズムよく流れるような話し方をする方が、自分も
 簡単だし相手も理解し易くなります。

 しばらくはレベルの高い文のことは考えず、短い簡単な文でリズム
 良く話すことを心掛けてはどうでしょうか。

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