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It を使って簡単に時間のことを話す

今回は「ItThere を使って簡単に話す」の続編です。

前回、「天候」や「時間」、「距離」や「事情」、「労力」などについて表すときには、 It を積極的に使えば簡単に話すことができると書きました。

今回は「時間」のことを話すときの It による構文を考えてみます。

time

It を使っての時間表現

旅行へ行って交通機関を利用するときなど、次のような文をよく使います。

「東京駅から空港までは、車でどのくらい時間がかかりますか?」

英語にすると、
How long does it take / to go by car / from Tokyo Station to the airport?
となります。

また、

「東京は交通量がとても多いので、車でどこに行くにもずいぶん時間がかかります」

と言う場合は、英語では

In Tokyo, traffic is very heavy.
So it will take you a long time / to go anywhere by car.

です。

この場合、「交通量が多い」ということを強調したいのであれば、「交通」を前にもってきた文で話せばいいですね。

Traffic is very heavy / in downtown Tokyo.

前の例では、
It takes you ~ で、「あなたは時間がかかる」という意味になりますが、あとの例のように未来形にして、

It will take you a long time.

とするのもいいでしょう。

いずれにしても It を主語にしないと、どうしてもぎこちなくて不自然な英語になってしまいます。

 

人の行為に対する判断をItで話す

ご存知かも知れませんが、人の行為に対して判断を下すときに、英語では人を主語としなければ、相手に対して失礼にはなりません。

例えば、
「その問題は、もっと深く調べてみる必要がある。」

という文章の場合、もしも You を主語にするとあまりにも断定的で、相手から反発されてしまいかねないでしょう。

You need to make more research / in detail on that problem.

この場合も It を使えば、相手の感情を傷つけずにすみます。

It is necessary for you / to look into the matter / more carefully.

■重要ポイント1

前に述べた、
It's wrong to be late for work.とか
It is not easy for us Japanese to learn English.
などの文章のように、

easy, difficult, dangerous, hard, important, impossible, necessary, pleasant

などの「人の行為を直接判断する形容詞」の場合、

人を主語とした構文では表現しない方がよい場合が多々あるということを覚えておいた方が良いでしょう。

■重要ポイント2

It を使って話す場合、

It is + 形容詞 + for ~ + to 不定詞の形式の場合と、
It is + 形容詞 + of ~ + to 不定詞 の場合では、

使われる形容詞が違ってくる ので、注意が必要です。

こうした文法的な形式は、相手の感情をできるだけ逆なでしない、という考え方から生まれてきたものなのかもしれませんね。

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