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第10話:やさしく説明するスキルを磨く
英語で会話をしているとき、詰まってしまったりまったく次の文が出
てこないときがあります。
いくつかケースがありますが、ほとんどは語彙不足や会話力不足が
原因です。
・単語やフレーズが出てこない(度忘れ、知らない)
・日本語特有の微妙な、あるいは複雑な言い回しのとき
このようなケースのときに、
「何だっけー?」「どう言ったら良いんだろうー?」
となり、会話が一時中断となってしまいます。
どちらのケースでも、自分が知っている単語でやさしく言い換えて
説明できるようになれば、会話を中断させず続けて話ができるように
なります。
さらに言えば、「どう言ったらいい?」から、簡単に説明する作業
そのものまでも、一つの会話として楽しくやり取りすることもできま
す。
「あれっ、何と言ったかな?」「台所にある大きな箱」
「ジュースとか野菜とか入れるやつ」「冷やすやつ・・・」
「えっ、冷蔵庫のこと?」
「そう、それっ!」
というような調子で、会話の中で出てこない語彙をクイズ的に楽しく
話して、わかるようにすることもできます。
先に上げたどちらのケースも、言いたいポイントを正しくつかんで、
簡単な複数の文にして説明するのが良いと思っています。
これこそ柔軟な応用力の一つで、これができるようになると中級へ
レベルアップすることができると考えています。
少し練習してみましょう。
例題1:
道に迷って遅れてしまった。
どうでしょうか。
サッと言える人は話慣れている人ですね。
日本語ではよくある文章です。
一つの文のように見えますが、二つのポイントがあります。
一つは、「道に迷った」。
もう一つは、「遅れてしまった」ですね。
この二つの文を別々で話してもいいですし、接続詞でつないで話して
もいいです。
ここで一つ注意するのは、どちらから話すかです。
英語は「結論から話す」、あるいは「重要なことから話す」が求めら
れています。
なので上の例では、「遅れてしまった」の方を先に言います。
解答例:
I was late because I got lost.
例題2:
朝から働きづめで腹ペコだ。
こちらも同じです。
ポイントは、「働きづめ」と「腹ペコ」。
先に言うべきは「腹ペコ」。
解答例:
I'm very hungry. I've been working since this morning.
慣れていない人は、一瞬どう言ったら・・となるかも知れませんが、
それは二つのポイントを同時に言うように考えるから。
一遍にあれこれ言おうとしない。
簡単ないくつかの文に分けて、順番に話す。
これがやさしく話す一つのコツになります。
この本にはたくさんの例題が載っているので、いつもカバンの中に
入れてすき間時間に1問ずつ解いています。
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第8話:やさしく言い換えて話す工夫
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