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第6話:発想転換し言い換える練習

 英会話をしていて次に何かを話そうとしたとき、一瞬
  「どう話したらいいんだろう?」
 と迷うことがあります。

 いつも話し慣れた文章の場合はすぐに構文が決まって、スムーズに話
 すことができるのですが、時々しか話さないようなことを言おうとし
 たときには、このようなことがたまにあります。

 その時に長く迷っているのか、それとも素早く発想を転換し違う言い
 方を見つけ、スムーズに会話をつなげていけるかどうかは、その人の
 応用力が試されるところです。

 この発想転換力というか、実戦に即した応用力というか、とても大事
 なスキルだと考えています。

発想転換力を鍛える

 むずかしい英語になるときは、発想を転換し日本語の意味を掴んで話
 すようにすると、スッキリ簡単に言えることがよくあります。

 日本語の意味を掴んで話すコツを覚えると、詰まることも少なくなり、
 会話の幅も大きく広げることができるようになります。

 さて今回は、3つの例を使い発想転換のやり方について、練習をして
 みました。

例1:エンゲージ・リング

 次の文章をどう言うか考えてみます。
 「エンゲージ・リングしてるけど、相手の人は誰?」

 普通はすぐに「エンゲージ・リングをしている」と言いたくなります。
 そして「相手は誰」に注目して文を作っていくことが多いと思います。

  You are wearing an engagement ring !
  Who is the other person?
 と、日本文をほぼ直訳した英文となります。

 しかし、正しく意味を解釈してシンプルに言うと、
  Who gave your engagement ring ?
 となります。

 発想をガラッと変え、何を主語にしてどういう話し方をするのか・・
 と考えて、英訳した文になります。

 これが英作文での、一つのコツになります。

 日本語をそのまま英訳するのではなく、その文の言いたいことが何で
 あるのかを考えて、英語にするのですね。

 

例2:世間

 もう一つ練習をしてみます。
 日本語では意味はわかるものの、英単語がスッと出てこないというこ
 とも多々あります。

 例えば、「彼は世間の冷たさを知った」と表現したい場合、「世間」
 とはなんでしょうか。

 ここでいう「世間」とは「人々」という意味になります。
 従って、この文章は次のようになります。
  He has learned / how cold people are.

例3:愛犬

 3つ目です。
 「わたしの愛犬は、実は家の中で一番好きな相手です」

 この文を見ると、すぐに
 「愛犬」「実は」「家の中で」「一番好きな相手」
 という単語がちらついてきます。

 そして、
  My pet dog is my most favorite of my family.
 などと英作してしまうかもしれません。
 少しおかしな表現になってしまいましたね。

 正しいやり方としては、この文章の本当の意味を考えて、
 「うちの犬は世界中で一番かわいい」
 という意味なんだと考えればよいのです。

 すると、
  I love my dog the best / in all the world. 
 または、
  My dog is my best friend.
 という文になります。

 この違いがわかりますでしょうか。

 ■「やさしい単語で上手に説明
  第4話:イメージをやさしい英語で説明
  第5話:発想を転換して説明
  第7話:3ポイントで上手に説明する方法
  第8話:やさしく言い換えて話す工夫
 

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