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接続のための「but」は省略できる
より簡単に話すための一つの考え方として、よけいなものは省略するという考え方があります。入れなくても、言いたい内容にまったく影響することのないものについては、話さないということ。
今回は、日本語の「が」という、よけいな助詞の処理の問題について書きます。
英語を学習していると、よく次のような構文が出てきます。
I'm sorry, but I cannot come to English class this week.
すみませんが、今週は英語クラスに出席できません。
I'm sorry, but I don't know the answer.
すみませんが、答えがわかりません。
I'm sorry, but we don't deal in that line of goods now.
申し訳有りませんが、当社ではこの商品ラインは取り扱っておりません。
これらの例文は、「I'm sorry, but ~」とい構文です。
これを二つの英文に分割して、簡単にスピーキングしようとしたとき、二つの英文をbutでつないでしまう人がいます。
例えば、
「ちょっとお話したいのですが、今すぐお邪魔してよろしいですか?」
という日本文を、英文にしたとします。
I want to have a talk with you.
May I come to see you right now ?
「ちょっとお話したい」という文と、
「今すぐお邪魔をしてもいいですか」という文の、二つに分解したわけです。
ところが、もとの日本文の「~したいのですが」にある、「が」のイメージにひきずられて、二つの英文を「but」でつないでしまう人が結構いるのです。
言うまでもなく、この「が」は、「けれども」の意味ではなくて、文と文を軽くつなぐ役割を果たしているだけなのです。
ですから、二つの簡単な文に置き換えるときには、「しかし」の意味を含んだ「but」を付け足す必要はないのです。
とにかく一つの文章になっている日本語に忠実になろうとして、苦し紛れに「but」を使うのかも知れませんが、日本語的な感覚で余計な単語をつけたりすると、変な誤解を招いてしまうことがあるかも知れません。
「とにかく日本文に忠実に」は必要ないのです。文の意味を考えて、それをシンプルな二つの文に分ければいいだけなのです。
「よけいなものは話さない」が、簡単スピーキングの一つのポイントとなります。
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