トップ関係代名詞|制限用法と非制限用法の働きと違い

関係代名詞|制限用法と非制限用法の働きと違い

関係代名詞は二つの要素を同時に説明できる、ある意味便利な文ですが、使いこなしが得意だという人とそうでない人がいます。

関係代名詞

会話のときには、二つの文に分かれたままで説明することも可能ですが、上手に使いこなせるようになると、よりネイティブに近い上級者の雰囲気が出てくるようになります。

そんな少し難易度の高い関係代名詞ですが、その中でさらに
この関係代名詞は何が違うの?
と、戸惑わさせられる使い方があります。

先行詞のあと、つまり関係代名詞の前に「,」が入っている用法とそうでない用法です。ときたま見ることがあると思いますが、これらの使い方にはどんな違いがあるのでしょうか。

何度か習ったことのある「,」が入っていない用法は、文法用語では「制限用法」と言われ、「,」が入っているものは「非制限用法」と言われています。

結論から言えば、その違いさえわかってしまえば、それほどむずかしいものではないということです。

・関係代名詞の前にカンマがあるかどうかで、
→カンマがなければ制限用法
→カンマがあれば非制限用法

・その違いは、
→コンマがなければ、
関係代名詞を伴った文は先行詞について「必要不可欠な」情報を与えている。
(=先行詞を制限している)

→コンマがあれば、
そこでひと呼吸置いて、先行詞について「追加の」情報を与えている。
(=先行詞を制限していない)

ということになります。

 

具体例で説明

具体例をあげてみましょう。
まずはカンマの無い方です。

関係代名詞2

He is the man whom I saw at the crime scene.
彼が、私が犯罪現場で見た男です。

She is the woman whom I love.
彼女が、私が好きな女性です。

上の2つの文において、「whom」以下の節は先行詞を説明する必要な情報を述べています。

従って、カンマを入れないでつながなければなりません。
文法用語で言えば、先行詞を制限している働きとなります。
(関係代名詞のwhomは、thatへ置換えが可能)

次はカンマのある方です。

The accident, which took place in 2008,killed five people.
2008年に起きたその事故は、5人の命を奪った。

Mr. Carter, who died yesterday, donated all his fortune to the hospital.
昨日亡くなったカーター氏は、彼の全財産を病院に寄付した。

これらの文では、「カンマ+関係代名詞」の節が無くても、十分に文として通用します。「カンマ+関係代名詞」のあとの文は、いずれももとの文や先行詞に関して、追加の情報を与えているだけの働きとなっています。

従って、追加情報の文は先行詞を制限していません。
なので、カンマをつけていて、非制限用法と言われるわけです。

また、「カンマ+関係代名詞」は先行詞だけでなく、前の文全体を受けることもできます。

The building of the bridge won't be completed until next year, which is very disapointing.
橋の建設は来年まで完成しません。それはとても残念なことです。

最後に1点だけ注意:
カンマがある場合は、関係代名詞を省略できませんので注意が必要です!

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