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疑問詞/関係代名詞|前置詞が必要な場合とは

疑問詞や関係代名詞、あるいは関係副詞などの文で、文の最後にくる前置詞は必要なのかどうか、よく迷うことがあります。

今回はその部分にスポットを当てて、よくわかるよう例文をあげながら、整理してみました。

まず一つ、例を上げてみます。
かつて、英語学習を再開したころによく迷った文です。

listening to

「あなたは何を聴いてるのですか?」

と尋ねたいとき、あなた次のどちらの文を選ぶでしょうか。
即答できますか?

What are you listening?
What are you listening to?

なぜか・・よく迷ったものです。

聴く対象が表現されていないので、to はいらないのではないか・・などと、かってに考えたりしていました。

しかし、実は聴く対象は表現されているんですよね。

仮りにこの文を肯定文の形に並べ換えると、
 You are listening to what?
とすることができます。

文法上でこのような形はありませんが、実際の会話ではときどき出てきたりします。「You are ‥」と話し始めた途中から質問に変えるようなとき。

このような形の文であっても、相手は間違いなくこちらの質問の内容を理解してくれます。

この文からわかるように、聴く対象は「what」なんですね。
聴く対象が表現されているのですから、what の前には to が必要だということです。

「この場合は to が必要」

というのが答えになります。

このように、最後の前置詞が必要かどうか迷ったときには、頭の中で文を書き直して考えてみるのも1つのやり方です。

そのようにすれば、必要なのかどうかがわかるものです。
 

 

その他の例

Who are you talking to?
誰と話をしてるの?

も同じですね。
次の文でも最後に前置詞が必要です。

This is the word processor that I wrote the report with.
これが、私があの報告書を書いたワープロです。

この文は、次のように言うこともできます。
This is the word processor with which I wrote the report.

ですが、日常会話では先の文で話す方が普通です。

同様の例:
This is the girl I gave a present to.
This is the girl to whom I gave a present.

この場合も to が残ります。
This is the high school I went to.

この場合も in が残ります。
This is the house he was born in.

この文は、関係代名詞ではなく関係副詞の where を使って、次のように言うことができます。

This is the house where he was born.

この場合は、where の中に in の要素が含まれているので、最後に in を付ける必要はありません。
 

 

前置詞が残る他の例3つ

次のような文は、並べ替えても前置詞が残るかどうかわかりませんが、やはり残る例になります。

Don't get back at her, even though you want to.
たとえそうしたくても、彼女に仕返しはするな。

I won't make up with her, even if you try to force me to.
たとえあなたが無理じいしても、私は彼女と仲直りしません。

Since she is very conceited, she couldn't stand to be laughed at.
彼女はうぬぼれが強いので、笑われることに耐えられなかった。

番外編:

前置詞ではありませんが、次の文の最後の him は必要でしょうか?

He runs so fast that I can't follow him.
彼はとても速く走るので、私はついていけない。

あっても悪くはないですが、この場合は無い方がいいようです。
同じことの繰り返しになり、無くても相手は間違うことはない文なので。

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