トップ学習方法についてリスニングの練習方法は・・

リスニングの練習方法は・・

さてリスニングの練習方法は、具体的にどうやるのが良いのでしょうか?
あるいはどうやれば、効率よくリスニング能力を伸ばすことができるのでし
ょうか?

リスニングの大事さ

以前、自分のリスニング能力がまったくないために、コンプレックスになってしまった過去があります。

リスニング能力は重要ですが、何よりも、聞き取れないと会話が楽しくありません。

頭の中は理解しようとしてフル回転するのですが、意味が理解できずに苦しいのを我慢する状態が続きます。

早く終わりたいと思ってしまうのです。

わたしも最初の頃はそうでした。何とかして素早く意味を理解できるようになりたいものだと、いつも考えていました。

カナダで恥ずかしい失敗

36歳のときカナダへスキーに行ったのですが、何日かめにウィスラーのスキー場に行くため、ロッキーマウンテンの上を飛行機で移動したときのことです。

隣の席に座っていたカナダ人の女性が、話しかけてきました。
「どちらの国から来られたのですか?」

これだけは何とか聞き取れましたので、すぐに
「日本からです」
と答えました。

ところがうまく聞き取れて返事もしてくれたので、英語が話せるようなのならで、もう少し続けてみようというわけで、さらに質問が続きました。

「日本のどこから来たのですか?」
「東京の近くですか?」
「バンクーバーにも日本料理店があり、お寿司を食べれますよ」


と、言っていたような・・気がします。

とにかくすごく早くしゃべっているように感じられ、発音は英語の授業で聞いた音声よりもボヤーっとしたような話し方で、まったく聞き取れませんでした。

言っていることを翻訳して理解しようとするのですが、まだその途中でどんどん先に話が進んでいくため、完全に遅れてしまい頭の中はパニック状態です。

かろうじて断片的に聞き取れた単語をつなぎ合わせて、意味を想像するものの、自信がまったく無いので答えることもできませんでした。

ただただ、早く話すのを終わりたいと思ったものでした。

相手の人も、こちらが苦しんでいるように見えたためだと思いますが、適当なところで 「have a nice trip」 と言って、会話を終了。窓の外を眺め始めました。

わたしは「ホッ」として、終わって良かったと思う反面、ものすごく悔しく情けない気持ちになって、何とかして英語を聞き取れて話せるようになりたいと、強く思ったものでした。

 

英語コンプレックスの始まり

このときが、わたしが英語を話せないことに対して強くコンプレックスを持つようになった、初めてのときでした。

その後、英語を話せるようになりたいという気持ちはあるものの、日本に戻ると話すチャンスもないし、必要性もまったく感じることはなかったので、相変わらず英語はやらないままでした。

ずーっとコンプレックスを抱いたまま年が過ぎ、47歳になってようやく英語をやらなければならない、きっかけがやってきました。

そこがわたしの英語に対する大きな転機でした。

英語を勉強するには遅すぎる時でしたが、何ごとも決心し継続するとできるようになるものです!

強いコンプレックスが、逆に一生懸命英語に取り組む大きなエネルギーになったものでした。

長くなったので、次回2つの聞き方の訓練で、少しずつ聞こえるようになっていったことについて、書きたいと思います。

リスニングの練習方法とヒント

わたしはリスニングの練習をするときには、「2つの聞き方」を意識して訓練をしてきました。

一つは「listen」で、もう一つは「hear」です。

listen は緊張した状態で、 hear はリラックスした状態です。

ともすればリスニング練習というと、とにかく集中して聞くこと、そしてどれだけ聞き取れるかということだけに着目している場合が多いと思います。

当然それは大事なのですが、わたしは「聞きなれる」ということが一番大事だと考えているので、同じ単語、同じフレーズを何度も何度も聞くようにしています。

そしていつもいつも集中しては聴いてはいられないし、リラックスしてサラリと聞き、少しずつ聞きなれていくということが大事だと思っています。

したがって、両方のやり方を分けて取り組むのが良いと考えています。

意味として誤解されるかも知れないのでもう少し補足しますと、同時に二つをやるなという意味ではなくて、この「2つの聞き方」を意識して取り組むようにするのが良い・・

と言っているだけです。

一つの教材を聞いているときに、集中して「listen」をしているときと、あまり集中せずに「hear」しているときもありますので。

その効果としては、次のように考えています。

集中して聞く練習を続けることで、長時間英語の意味を理解する作業を続けられるようになります。疲れなくなる。処理能力がつく

リラックスして聞く練習を繰り返すことにより、いろいろな単語やフレーズが聞きなれていきます。徐々に翻訳が必要なくなる

集中して聴く

集中して聴くというためにわたしが使っている教材は、「SIM英語」です。「スーパーエルマー」とも言って、英語の語順で理解する・・・というキャッチフレーズで宣伝されているものです。

わたしはこれをやって、話し相手が言っていることを聞き漏らさなくなったと思っています。なかなかすばらしい教材で、今でも継続して使っています。

そのやり方としては、
1)まずはとにかく聞く(耳から入っていく)
2)次に聞いてわかるところと、わからないところを意識する
3)リストを見てわからないところをチェックする
4)文章と意味がわかってから、さらにまた聞きなおす

以上の、4ステップの聴き方をしています。

聴き方

そしてその内容の理解に対しての聴き方ですが、
1)まずは「主語」「動詞」を見つける
2)フレーズ単位で意味を掴み取る

実際のわたしの場合は、
「主語」=「文型」
「動詞」=「フレーズ(動詞+目的語)」
その他=「補足表現(副詞、場所、時)」
となっていますが。

わたしはスラッシュリーディングというか、1つの文において、小さなフレーズ単位で意味を掴み取るように心がけています。

今流行の言い方で言い直すと、英語の語順で「主語」「動詞」、そして各フレーズを理解していく・・というようなやり方に慣れていったことにより、聞き取り力がアップしていきました。

フレーズごとに意味を瞬間的に理解する(イメージを作る)

フレーズとイメージをリンクさせる(その音を聞くとイメージが出る)

そして大事なのは、
・想像すること(イメージすること)
・推測すること(カンを働かせること。不確かなものを推定)
・瞬間的に考える(日本語に翻訳しないように)

だと思っています。

取り組んでからの経過

最初は聞き取れる単語やフレーズが少ないので、意味を推測しても精度が悪かったです。

ですが、単語を覚えフレーズを聞き慣れてくると、聞き取れる部分が多くなり、内容を把握するための情報が増えていきました。

すると必然的に意味を掴み取るための推測結果の精度が、アップしていきました。

そしてそれがある程度進んでいくと、多少のわからない、聞き取れない部分があっても、ほぼ正しく意味を理解していくことができるようになりました。

今では普段の日常会話では、間違って聞くということはほとんどありません。

自然に listen が大事

そして英語を聞く機会を増やすことも大事です。
何度も何度も繰り返し浴びるということ。聞きなれるということが大事だと思っています。絶対量が重要なのです。

聞きなれることが、英語耳を作るということだと、自分では理解しています。

この部分は、とにかくいろいろな教材を使っています。
SIM英語、リピーティング、1分間説明、NHKラジオ英語ニュースなどで、リラックスして聞き流しています。

意味の翻訳はしていません。本当に聞き流すだけです。

とにかく多く聞く、聞き慣れる・・が大事。
あっ、またこのフレーズだ」・・を繰り返すことですね!

徐々にそのフレーズは、瞬間的に処理できるようになっていきます。

まとめ

このようにしてリスニング能力がアップしていくと、不思議なことに会話力もアップしていき、話すことがどんどん楽しくなっていきました。


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