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コロケーションで覚えて会話力をアップ

コロケーション」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

コロケーション(collocation)というのは文法用語で、ある単語と単語のよく使われる組み合わせ、自然な語のつながりのことです。「連結語句」とか「連語」などと訳されています。

collocation

 
「火」は英語で fire です。そして「起こす」という動詞は make ですね。
どちらも単語になりますが、この「火」と「起こす」の2つが結びついた語句、make a fire、これがコロケーションになります。

単語ではなく2つの語が結びついたもので、一つのシーンを思い浮かべさせるもの(意味のあるつながり=連語)になります。

今回、ボキャブラリを増やすときは一語ずつ単語単位で覚えるのではなく、コロケーションで覚えるべきだということについて、書いてみました。

話し方が変化

ずい分昔になりますが、英語学習を再開した頃からしばらくの間は、動詞と目的語(名詞など)を別々に覚えておいて、話すときにその2つをくっつけながら話していくやり方をしていました。

しかし、カタコトで話せるようになってから、そのやり方を考えなおしたとき、けっしてスムーズな話し方とは言えないと考えるようになりました。

最初から動詞と目的語をセットにしたもので覚えて、それを主語にくっつけた方が、よほど自然に話せるようになると思ったからです。そのように取り組むことで、英文を組み立てて返答するという作業の際、動詞と目的語を選択して組み立てるという作業を一つ減らせると考えたからです。

nervous

初心者の頃は、かなり緊張して負荷の高い状態で会話をしているので、少しでもその負荷を軽減できるやり方は、とても大きな魅力を感じたものでした。

また、覚えるときにコロケーションだと動きが見えてくる場合が多いので、簡単にイメージを作り出して、リンクさせて覚えることができます。当然、忘れにくくもなるので、忘却力の大きな中高年にとっては合っている覚え方だと思っています。

そのように考えたため、以後はバラバラではなくセットで、つまりコロケーションで覚えるようにしたのでした。
 

 

会話の幅を広げるには・・

日常会話では、自分の好きな話題は余裕をもってスムーズに話せるようになりました。しかし、あまり好きでない話題については、当然、話した回数も少ないため、関連語句不足や練習不足によって、ときどきスムーズに話せたとは言いがたいときが、何度もありました。

そのことを考えて、好きな話題以外のものでもスムーズに話せるようになり、会話の幅を広げていくためには、コロケーションのストックをもっと増やす必要があると思っています。

そして、サッと使えるようにしていこうと考え、ここ最近は、より重点的に取り組むようにしているところです。

言いたいことが出てこなくて詰まるということを減らして、もっともっとスムーズに話せるようになりたいのですが・・。

コロケーションで覚えるときの重要ポイント

コロケーションで覚えるときに、重要なポイントが一つあります。
それは発音です。コロケーションは複数の語が結びついたものですが、それを別々に発音するのではなく、あたかも一語であるかのように、一言で話すべきものが多数あるということです。

例えば「風邪をひく」は、have a cold.

ネイティブは「ヘブァコール」と、あたかも1つの語のように一気に話すのが普通です。

動詞「ひく=have」を頭の中より引き出してから、名詞「風邪=cold」として、そして have a cold となるよう毎回作り上げていたのでは、会話がぎこちなくなってしまいます。

「火を起こす」は make a fire で「メイカファイア」と発音。
「水を飲む」は drink water で「ドリンクウォラ」と発音。

コロケーションの発音は、このように一語的な発音の仕方で覚え、使えるようにしていくことが大事だと思っています。

このように取り組むと、コロケーション単位で引き出せるようになり、よりスムーズに一語として発音できるようになります。これによって、スピーキングのみならずリスニング力も上がっていくはずです。

素直にそのまま覚えること

また、コロケーションは動詞と目的語となる名詞などとのセットで、すでに多くのものができて決まっています。自分でかってに作ることはできないので、すでにできて決まっているものを、そのままそっくり覚えていくようにします。

先ほどの「火を起こす(make a fire)」では、かってに「火を育てる」や「火を立てる」などのように作って言うわけにはいきません。

以上、長々とコロケーションのことについて書きましたが、次回からは日常会話でとても良く使われる、必ず覚えておいた方がよいコロケーションについて、載せていきたいと思います。


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