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こんなにもある音読の効果とそのやり方
私は英語の基本文を覚えるのに、毎日のように音読をしていました。
何十回も・・ではなく、それこそ何百回も。すると、覚えようとしなくても自然に口が動いて英文が飛び出すようになるんですね。
英語関係者なら誰もが音読は大事だと言います。私も音読はとても大切だと思っているので、今日は音読の効果とそのやり方について復習してみました。
音読の効果
音読は視覚と聴覚、そして声を使ってインプットとアウトプットを同時に行う高度な学習法です。頭がよくなる脳トレの一つとしても注目されており、黙読よりも脳で処理できる情報が増えるので、より確実に多くの情報を記憶しやすくなるやり方であると書かれています。
つまり、とても効果的な、頭の中に回路を作るための方法であるということ。
まずは、音読のその効果についてまとめてみました。
音読による脳トレ:
創造性や思考力を司る前頭前野と、記憶力に関係する海馬をトレーニングできる方法であるということ。とくに前頭前野は年齢を重ねると機能が低下しやすいので、年配の方ほど必要なトレーニングになります。
脳の活性化 :
音読をしているときは、何かを考えている時や計算問題を解いている時よりも脳は広範囲に働き、血流が良くなって活性化しているとのこと。ある科学的な報告には、記憶力も2割ほどアップするというデータもあるようです。
右脳:
左脳は記憶容量が小さいので覚えるのが苦手で、計算や論理的処理をするのが得意。しかし、英語を覚えるような長期的な記憶をする場合は、右脳を使うと効率的に記憶することができます。音読はその右脳の働きを活用するものだということ。
右脳は図形や映像など、イメージの記憶を高速で処埋することができます。音読をすると右脳が働いてイメージで覚えるため、長期的な記憶に結びついていくことになります。従って、長期的な記憶としたい英文の記憶は、音読を行うのがより効果的で覚え易くなるということ。
頭がよくなる:
年齢とともに脳機能の低下が起きるのは、生物として避けることのできない宿命です。しかし、脳は使うと神経細胞が増えて記憶力もアップし、年齢による機能の低下を緩和することができると書かれています。(良いことづくめですね・・!)
音読すると判断力や思考力を司る前頭前野が活性化するので、頭がよくなるとのこと。前頭前野は記憶や判断力・アイデアを司るところで、大脳の3割を占めているようです。活性化によってやる気や集中力も上がるため、短時間でも密度の濃い学習が可能となるとのこと。
音読のやり方
英語では「理解力」と「アウトプット能力」が大切で、黙読だけでは培われないため、「理解」と「アウトプット」を同時に行う英語音読が有効となります。
音読をするに当たって、英語の基礎知識の無い人は、英語に少し慣れてから行うのが良いようです。発音や単語の意味、フレーズがある程度わかるようになってからやった方が、スムーズに効果が出るとのこと。まったく知らずにいきなり音読をしても、効果が少なくて疲れてしまうと。
従って、単語やフレーズを覚えた上でスタートし、発音練習、速読、シャドーインク、リピーティングなど、様々な練習を重ねながら、自分により合ったやり方を作り上げていく・・という姿勢で取り組むのが良いですね。
あまり1回のボリュームを大きくせず、自分に合う量の文章をピックアップし、あとは自然に思い浮かぶまで緤り返し続けるというやり方。効果の多い理想的な英語学習法の一つです。
英語を音読する最大のメリットは「頭の中から日本語訳を消せる」こと。黙読だと自然に日本語が浮かんでしまいますが、音読だと日本語訳を介さずに、英文とイメージが結びつくようになります。
音読のコツ
1)最初の頃は無理のない速度で読み上げること。
→最初から高速で音読しようとすると、息切れしやすくなりストレスもたまって、
続かなくなる可能性があります。
2)少し大きめの声でハキハキと・・読む。
→呼吸をコントロールするため。
音読するときの「声」の大きさも大事です。 大きな声を出すと吐く呼吸の量が増えて、自然にたくさんの酸素を取り入れながら読むことができます。脳にも多くの酸素が運ばれるので、頭の回転もよくなります。
3)意味のある塊ごとに区切りながら読む。
→内容を理解しやすいように。
区切らないと読みにくいですし、内容もスッと頭に入りにくくなります。
4)正しい姿勢で読む。
→また、音読をするときは姿勢を正すことが大事です。
姿勢を正すとたくさんの空気が胸に入ります。
脳に酸素が多く運ばれるので、パフォーマンスもアップします。
胸をはると気持ちが晴れてきてやる気が増し、目的を達成しやすくなります。背中を伸ばしてお尻の筋肉を引き締めると、気持ちも引き締まり前向きな気持で音読することができます。
継続するコツ「楽しむこと」
最初から長時間やらない。
義務的な気持ちでやると楽しくなくなり、続かなくなります。
無理のない時間、どーやったら音読を楽しめるか、工夫しながら読み上げるようにすると、続くようになります。
ある人は「ゆっくり歩きながらメモを片手に音読をする」と書いてありました。
歩くという有酸素運動は前頭葉によい刺激を与えるため、音読の効果がより一層高まるからと。
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