効果大きかったリスニング訓練の考え方と実トライ

英語のリスニング力を伸ばすために取り組んできたことでは、大きく分けて3つあると書きました。シドニィ・シェルダンの「ドリッピー」、NHKラジオの「英語ニュース」、そして「SIM英語」です。

これらの中で、大きくリスニング力を伸ばすことができたのは、「SIM英語」でした。この教材に取り組んだことで、相手の話すスピードについていけるようになり、会話がスムーズにできるようになりました。

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各訓練によるリスニング力の伸び率を具体的な数字で表してみると、感覚的なものになりますが、次の通りです。

ドリッピー」では10%→20%に、
英語ニュース」では20%→35%に、
SIM英語」では35%→75%に、
というような感じで、スキルアップすることができたと思っています。

 
SIM英語」では、150%の再生速度で様々なニュースキャスターの説明を何度も聞くことにより、癖のあるネイティブ英語を聞くことに少し慣れることができたように思います。

実際、CBSニュースで75%を聴き取ることができるようになったときには、友人達との普通の日常会話だと、95%以上は聞き取れるようになりました。

簡単で同じような単語や言い回しが繰り返されるためですね。

おかげで会話はとてもスムーズになり、相手の言っていることを聞き逃さないためのプレッシャーは、限りなく小さくなりました。

具体的な訓練の内容

さてここからは、SIM英語で自分が実際にやった訓練の内容について、具体的に説明していきます。

繰り返しますが、そのポイントは
・意味のあるかたまりごとに、
・英語の語順で、
・意味を理解していく
です。

そして、
日本語的な文にして内容を理解するための、あと戻りは絶対にしない!
・・です。

また、
英文の再生速度を50%だけ速めて、聴き取りのときに脳へ刺激を加えることにより、早い速度で読み上げられる英文に慣れていくようにしました。

これらの訓練を繰り返すことにより、「聴き取り力アップを図る」というように考えたのでした。

 

例文で説明すると‥

例を上げて説明します。

次に取り上げた例は、「サイエンス・カフェで科学を学ぶ」というCBSニュースの中の1文です。

まずは次の1文を聞いてみて下さい。
オリジナル、100%の速度です。

 
どのくらい聞き取れたでしょうか?

普通の聞き方をしていたら、結構ごちゃごちゃしていてわかりにくい文のように感じたのではないでしょうか?

そのまま英文を書き出してみると、次のようになります。
A science cafe, it's a concept that actually started in Europe, and it was an idea to get scientists engaged in an informal conversation with the general public.

私はこの文を、次のような意味のあるかたまりごとに「 / (スラッシュ) 」を入れて考え、内容を理解するようにしています。(リスニングでも同じです)
A science cafe, /it's a concept /that actually started in Europe, /and it was an idea /to get scientists engaged in an informal conversation /with the general public.

さらに、見易く並べると
A science cafe, it's a concept
 that actually started in Europe,
  and it was an idea
   to get scientists engaged in an informal conversation
    with the general public.
となります。

これにそれぞれの部分の訳を付けると、
A science cafe, it's a concept
サイエンス・カフェというのは、それはコンセプトです
 that actually started in Europe,
 実はヨーロッパで始まった
  and it was an idea
  そしてそれはアイディアでした
   to get scientists engaged in an informal conversation
   科学者たちに形式張らない会話をさせるための
    with the general public.
    一般大衆と
となります。

このようにして、それぞれのブロックごとの意味をつかんでいき、最後の部分になると全体の意味がわかる・・というように進めています。

リスニングの際も、まったく同じように内容の理解を進めていきます。
これが英語の語順で、意味のあるかたまりごとに理解して、あと戻りをしない・・というやり方になります。

さらに、先ほどのオリジナル/100%の速度の文に対して、練習用としてスラッシュの部分に短い空白を入れた音声(100%skip)があります。

 
また、50%アップした速度に空白を入れた音声(150%skip)があります。
これが私が長い間、実際に使っていたものになります。

 
他に180%、200%の速度のものもありますが、私はシンプルにこの150%skip一本だけで、ずっと練習を続けてきました。

まとめですが、
愚直に何度も何度も繰り返し取り組めば、必ずやリスニングのスキルが一皮むけて、楽しく会話ができるようになるはずです。

リスニング訓練のための教材を、他のページですがいくつかアップロードしています。そちらで実際のリスニング訓練を行うことができますので、興味がある方は覗いてみていただけたらと思います。

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