会話に遅れず理解していくリスニング訓練
英語で会話をするためにまず大事なのは、相手が言っていることを聞き取って内容を理解することです。そのために必要なのはリスニング力ですが、あなたは相手の話す速度についていくことができているでしょうか?
私は本当に長いこと、相手の話すスピードについていくことができませんでした。相手が伝えようとしていることの15~20%程度を理解するのが精一杯で、なかなかスムーズに会話をするということができません。
何度も何度も聞くことを繰り返して、慣れることで理解度を上げていこうと考えて取り組んだこともありますが、なかなか上達していきませんでした。
結局、日本語的な考え方のまま英語を聞き取ろうとしても、どうしてもうまくできなくて、考え方をあらため何か別の正しいやり方にしないと無理だと感じるようになりました。
日本語的な考え方の一番の問題は、英文を日本文のような形に翻訳してから、その意味を理解しようとする習慣でした。そのため、文の理解に時間がかかってしまい、結局相手の話すスピードについていけず尻切れトンボになっていたのです。
正しいリスニング練習とは‥
このような日本語的なやり方をあらためて、相手の話す速度に遅れずついていき、その内容を理解しながら楽しく会話をする方法は・・・。
それが、「意味のあるかたまりごとに、英語の語順で理解していく」という方法でした。
英語学習を再開した頃は、その方法についてはまったく知らなかったので、ひたすら聞く練習を繰り返すことで、リスニング力をアップさせようと取り組んでいました。
しかし、ほんのわずか理解度が上がっただけで、相手の話す速度についていきながら内容を理解するというレベルには、ほど遠いという状況でした。
膨大な時間をかけてリスニング力を高めようと努力してきたのですが、とても効率の悪いやり方で、ものすごい遠回りをしていたのだと、あとから感じることになりました。
効率悪いやり方を続けていると、その効果を感じることができないうちに、モチベーションが下がってきて、途中挫折してしまう人も多いと思います。
正しい練習方法で行えば、英語を使う機会の少ない日本でもリスニングスキルを高めていくことは十分できると思っています。
このことは、英語圏ではない海外に派遣されて、あり余る自由な時間をずっとその方法で取り組んだことにより、大幅にリスニング力が向上したことが示しています。
以前は、話す速度についていけずに聞き取れなかったことが、ついていって聞き取れるようになったのです。「自由な時間に」「正しい方法で」「一人でリスニング練習」・・です。
その方法は・・
さて、いよいよ「その方法」についてです。
それは「スーパーエルマー|SIM英語」です。
以前耳にしたことがあるかも知れませんが、東京SIM研究所という会社があって、そこが推奨していた優れたリスニングの方法です。
現在は、その権利を別の会社に譲渡して今はもうやっておらず、権利を受けた会社で継続して販売しているかどうかは不明ですが。
そのやり方は、
意味のあるかたまりごとに、英語の語順で聞き取って理解していくというやり方で、私はその中の「CBSニュース」のコースを取り組んだのでした。
その結果、かつて15~20%の理解度だったものが、70~80%以上聞き取れるようになったのです。手加減の無いCBSニュースを70~80%聞き取れるというレベルは、通常の日常会話なら100%近く聞き取れるということを表します。
私はそれから、ネイティブの人と普通に日常会話ができるようになりました。リスニングに対してスピーキングは、まだまだレベルが低く片言的な話し方でしたが。
ちなみに、それまでに取り組んできていたものを参考に書いてみると、
最初に取り組んだのが、
・シドニーシェルダンの「ドリッピー」
で、理解度は20~30%。簡単な英語でしたが、訳すことに忙しくて途中からついていけなくなっていました。
その次に取り組んだのは、
・NHKラジオ「英語ニュース」
で、理解度は40%くらい。
日本のニュースを英語で話し伝える番組で、自分は先にそのニュースの内容を知っている状態で聞くので、同じ内容を説明する英語は聞き易く、聞き取れない部分があっても内容を推測することができたので、実力以上に理解できたのでした。
他にもたくさんの本や教材を購入して、何度も取り組み直したものですが、いつも途中で挫折し、続かないという結果でした。
長くなったので、「SIM英語」でやった詳細の内容や、実際のサンプルを上げての具体的な説明は、次の記事で行いたいと思います。
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