最短で話せるようになるため、やらないと決めたこと3
一番最初にやらないと決めたことは、「単語の暗記」でした。
そして、次にやらないと決めたのは、「多くのテキストを使うのは止める」です。
ふらふら本を渡り歩くのは止めて、当面使うテキストは1冊だけとして、学習の対象を明確に絞り込んだのでした。
振り返ると本棚には多くの英語本が並んでいました。
その数は何と62冊。いつも本屋に行くと気になる英語コーナーへ行き、パラパラパラと数冊流し読みをしていました。
そして、
「おっいいこと書いてあるな!」
「とても見やすいな!」
などと感じると、そこで新たな1冊を買ってしまうわけです。
どんどん増えていく英語の本を見て、少しはコントロールしようと努力しての結果がこれでした。こと英語の習得に関係することは、かなり財布のヒモを緩めてきたような感じがします。
買って帰ったあと、再度パラパラパラと流し読みをして、
「この本はまた落ち着いたところでしっかり読もう!」
と決めて、一旦本棚に収めます。
ですがそこからは、ほとんど引き出されずに眠ったままとなるものが何冊もありました。
また、本によっては再度引き出して読み始めて、途中、
「わかりにくい」
とか
「あまり大した内容ではないな」
と感じてしまう部分があると、
その本は以後、本棚に戻されてからは一度も引き出されなくなるものが多かったように思います。
定まらない英語学習
要は、いつもしっかり読み込んで何度も練習に使うべき英語の本が、多くの本を行ったり来たりして定まらない状態が長く続いていたというわけです。
このような、あまりにも本や教材、あるいは有益と思われる情報が多いことが、多くの学習者を逆に惑わせてしまっていると思うのです。
そのようなことを考えるようになり、まずは少しでも話せるレベルになるまでは、
「1冊の本に集中しよう!」
と決めたわけです。
その1冊とロングマンの英英辞書だけは机の上に置いて、それ以外はすべて本棚に戻したのでした。ちなみに、和英辞書はいつも「英辞郎(PC版)」を使っています。
このように決めてからというもの、本当に気持ちがスッキリしたのを覚えています。何事も、当面のターゲットがはっきり見えているということは気持ちの良いことで、何となく考え方がすっきりと整理されているような気持ちになってくるものです。
このようになると、少しずつ気持ちが楽になり、学習のときの集中度も上がっていったように感じています。
そして、その後1ヶ月も同じ本ばかり使っていると、本も少し使い古し感が出てきて愛着も高まり、目をつむるとどこにどんな文が書いてあったのかを、イメージすることができるようになりました。
このようなレベルになってくると、その本に書いてある例文が、理解しただけのレベルから、身に付いて使えるレベルになってきたような気がしたものです。
ちなみに(2回目ですね)、このときに決めた1冊は何かというと、
「言いたいことがどんどん話せる シンプルパターン英会話」
でした。
この本は、初級の人への本当に お薦めの本 です。
とてもシンプルなので。
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