最短で話せるようになるため、4つの話題以外はやらない
今回は最後の絞り込みとして、「学習の話題を4つに絞り込んだ」ということについて書いていきます。
4つの話題は何かというと、「今すぐ話せるようになりたい話題」です。今すぐに話す必要のある話題だけに絞り込んみ、「それ以外の話題はしばらくの間やらない」としたわけです。
前回まで、最短で英語を話せるようになりたく、本当にやるべきことを最小限に絞り込むため、当面やらないと決めた5つのことを書いてきました。
①英単語学習をまとめてはやらない
②テキストを何冊も使うのはやめる
③複数の言い回しを覚えるのはやめる
④まとめての発音練習はやらない
⑤文法に絞り込んでの学習はしない
今回は6つ目、最後のやらないこととして決めたことを追加しました。
⑥しばらくの間、急ぐ話題以外はやらない
学習範囲と記憶保持
英語学習を17年以上続けてきて今思うことは、基本文や単語のほとんどを覚えたのかというと、そんな気はまったくしません。
イメージとしては、たかだか5%前後で絶対に10%にはいってないだろうと思っています。それでも日常会話はかなり自然に話せるようになりました。
何を言いたいかというと、学習のターゲットを絞らないであれこれ出会うものを次から次へとやっていたのでは、いつまで経っても終わらないということ。
「ある程度覚えてから」とか、「きちんと覚えてから実践を・・」というように考えている人は、いつまでも実際に会話をするというトライをスタートすることができないということ。
私の場合は、覚えることよりも忘れることの方が多いため、新たに覚えるものは比較的少なくて、覚えているものを忘れないように、復習を何度も何度も繰り返しているというのが実際の状況です。
それによって、覚えてきたものの記憶保持がやっとできているというところです。
具体的な学習の進め方
私は英語に加え中国語も話せますが、どちらも学習のやり方は同じで、いつも学習対象を絞り込むようにしてから、取り組んできました。
どちらもいきなり現地に行かされたので、すぐに簡単なコミュニケーションができなければならないという事情があったためです。
そのため、第1段階で覚えるべき部分(=使えるようになるべき部分)として学習ターゲットに絞ったのは、
1) 買い物をするための会話
2) 食事をするための会話
3) 友人との簡単なやり取り
4) 知らないことを確認するための会話
の4つでした。
海外に行ったときに、一番最初にやらなければならなかったのが、食料品や飲料の補充をすること。そして休日にはおいしいものを食べに行きたいと思ったからです。
あとは、同僚や現地の人と親しくなりたかったこと。
そして、タクシーやホテル、お店、トイレなどの場所を教えてもらう必要があったからです。
やると決めた話題に特化して、集中的に会話例文を学習しました。
自分の話す文だけではなく、相手の返答や質問してくるだろうと想定される文まで。
自分がこう話したら、相手はこう返答してくるだろう・・と、例文を組み合わせて会話のシミュレーションをし、それを覚えるようにすると同時に、いつも胸ポケットに入れて持って歩くミニノートに書き込むようにしていました。
書き込んでおくと、必要なときにすぐに取り出せて使えるため、とても安心することができるからです。それにどういうわけか、自分で考えて作った文をミニノートに書き込むと、それだけで記憶に強く残って、見なくても話せるようになったりしたものでした。
実践のための事前学習
そしてまず最初は、次のような実践をやってみたのでした。
・同僚に、お薦めのスーパーマーケットを尋ね、場所や距離などを教えてもらう。
・買い物に行って店員さんと簡単なやり取りをして、必要なものを見つけて、買ってくる。
・おいしい料理の店を尋ねて、できたら一緒に食べに行ってくる。
やってみると、うまくいった部分は成功体験として強く記憶に残るとともに自信になり、うまくいかなかった部分は「なぜうまくいかなかったのか?」という新たな課題として、強烈なスッキリ願望を生み出して、学習モチベーションを大きくアップしてくれました。
あとはこの延長上で、トライの幅を少しずつ広げていくだけでした。
つまるところ、「実践トライのための学習と復習」というやり方で行うやり方が、一番身に付く学習方法だったように思います。
■関連の記事:
・学習ターゲットを絞る
・英単語の学習をやらない
・テキストを何冊も使うのはやめる
・複数の言い回しを覚えるのはやめる
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