音読しながら話す力も伸ばす主文+補足文という考え方

さて今回は、音読練習するときに気をつけているやり方について、まとめてみました。

それはただ文の最初から最後まで、さっと読むというやり方ではありません。口の動きを滑らかにし、文全体をうっすらと記憶するためだけの音読では、とてももったいないと思っているからです。

口を滑らかにするというだけではなく、意味のある塊ごとに内容を理解し、それを強く頭にインプットするようにしています。そしてインプットしたその表現は、何かを話すときに補足表現として活用できるようにしていくという考え方です。

英文音読

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音読のやり方次第で話す力がアップする重要なポイント
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話せるようになるための、音読のやり方をする
 ⇒ 意味のあるフレーズごとに区切って読み上げていく
  ⇒ 「構文/フレーズ/補足文」 の構造を意識して
    ⇒ フレーズ毎に内容を理解して、頭にインプット

 

例文で説明する

一つ例をあげてみましょう。

例えば、次のような文で、
I go on a trip with my family once a year.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー>
通常の場合は、上の矢印のように文頭から文末まで、スーっと読んでいきます。もちろん声の抑揚はありますが。

ですが私の場合は、次のように区切って読み上げるようにしています。理由は、それぞれのパートを強く意識して、パート毎に頭に入るようにしながら読むためです。

I go on a trip / with my family / once a year.
<-主文ー>  <-補足文ー> <-補足文ー>

もう少し詳しく書くと、実は基本文1文当たり2回繰り返して読み上げるようにしています。1回目は通常のやり方で。

そして2回目は、上のような塊ごとに区切って読むようにしています。

I go on a trip / with my family / once a year.
《 主文 》〈休止〉《 補足文 》〈休止〉《 補足文 》

I go on a trip〈休止〉with my family〈休止〉once a year.
というように。
 

 

主文を分けて考える

もう一つ言うと、
主文(結論)= 構文 + フレーズ
とも考えるようにしています。

構文》〈休止〉《フレーズ》〈休止〉《補足文》〈休止〉《補足文
というように。

ここでは、
I〈休止〉go on a trip〈休止〉with my family〈休止〉once a year.
となります。

このようにする理由ですが、次の文を見てください。
Do you have breakfast every day?
あなたは毎日、朝食を食べていますか?

この文は、
Do you〈休止〉have breakfast〈休止〉every day?
 構文      フレーズ      補足文
とする考え方です。

まずは「構文」を読み上げる
次に「動詞+目的語」のフレーズを読み上げる
そして「補足文」を読み上げて、終了する
ということですね。

また、次のような文の場合は、
How many cups of coffee do you drink a day?
1日に何杯のコーヒーを飲みますか?

How many cups of coffee〈休止〉do you〈休止〉drink〈休止〉a day?
   何杯のコーヒー      あなたは    飲む    1日に

さらには、次のような文。
What time do you leave home every morning?
毎朝、何時に家を出るのですか?

What time〈休止〉do you〈一瞬〉leave home〈休止〉every morning?
 何時に     あなたは    家を出る      毎朝
とします。(一瞬:一瞬の間)

※各部分がしっかり頭に入り瞬間的に意味を感じれるようになったなら、無理して毎回休止を入れたりせずに、滑らかに読み上げていってもOKです。
 

 

構文とフレーズを分ける意味

ここで、do youleave home は、分ける必要があるのか‥とずい分悩んだのですが、最終的には分けて考えることにしました。

その理由は、英語学習の対象をできるだけシンプルにしたいからです。

主文」は「構文フレーズ」としていますが、構文はある決まった数を使いこなせるようになれば、日常会話では問題がありません。しかし、フレーズは無限にあると言っても良いほどたくさんあります。

この二つをくっつけた組み合わせで覚えようとした場合、そのボリュームはものすごい量となって、とても短期間で覚えていくことはできません。

これを、構文とフレーズを分けて考えることで、まずは構文を使えるようにすれば、以後はフレーズの部分だけを追加学習して増やしていけば良く、学習内容はとてもシンプルになります。

会話力や表現力を広げていくためには、「動詞目的語」のフレーズの部分にだけ、集中して進めて行けば良いということになります。

少し極端な考え方かも知れませんが、私はこのやり方で今まで取り組んで来ました。そして、自分の会話力を伸ばしてきたのです。

スピーキングへの対応

以上、音読のやり方という中で説明してきましたが、その考え方をそのままスピーキングの方にも適用させています。むしろ、スピーキングを意識した音読のやり方と言う方が、正しいかも知れません。

何かを伝えたいときに、そのトークは次のようになります。
「ここで写真を撮ってもいいですか?」

構文(頭出し)を決めて話す。
 ~して良いですかCan I

フレーズを決めて話す。
 写真を撮るtake pictures

補足文(部) を決めて話す。
 ここでhere?

トーク完了:
 Can I take pictures here?

このような話し方をして、今までコミュニケーションができなかったとか、言いたいことが通じなかったということは、ありませんでした。

このような考え方が、少しでも参考になればうれしいのですが・・。


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