楽に英文を組み立てながら話をしていく(その4)
英文ニュースを例題にしながら、楽に組立てて話していくための、瞬間英作トレーニングをしています。今回は残った2文について、英語の語順で同じようにまとめていきます。
■前回終了:
ノーベル賞
1:ノーベル賞はスウェーデンの化学者アルフレッド・ノーベルによって創設された国際的な賞です。
2:ノーベルはもともと土木工事の作業のためにダイナマイトを発明しました。
3:しかし、残念なことにダイナマイトは、戦争で爆弾にも使用されるようになりました。
4:ノーベルは、社会に大きく貢献した人へ分配されるよう、彼の莫大な財産を遺すことに決めました。
■今回対象:
5:ノーベル賞には様々な部門があります。
6:最初の賞は1901年に贈られ、それ以来12人の日本人がノーベル賞を受賞しています。
第5文を素早く話す
それでは、第5文です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
5:ノーベル賞には様々な部門があります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
意味のあるブロックごとに分けるのですが、その前にどのような文で話すべきか、その構文について考えてみます。
原文:
ノーベル賞には様々な部門があります。
日本文をそのまま英文にして、
There are ・・
あるいは、
The Nobel Prize has ・・
などが浮かぶのですが、
ここでは
The Nobel Prize is awarded ・・・
ノーベル賞は、・・授与されます。
のように受動態で話す方が、より適当だと考えます。
なので、原文の意味を外さずに次のように置き替えます。
修正文:
ノーベル賞は、様々な部門で授与されます。
↓
ノーベル賞は、授与されます|様々な部門で。
① まず結論、「S」+「V」です。
→ ノーベル賞は、授与されます
⇒ The Nobel Prize is awarded
② 次に、
→ 様々な部門で
⇒ in several categories.
以上で、文が完了(話しが終了)です。
とてもシンプルな文でしたね。
階段形式で書いてみると、
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
The Nobel Prize is awarded
in several categories.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第6文を素早く話す
続けて第6、最後の文です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
6:最初の賞は1901年に贈られ、それ以来12人の日本人がノーベル賞を受賞しています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この文は長いですが、良く見ると2つの文とそれらの接続のフレーズで構成されています。
最初の賞は|1901年に|贈られ(た)
① 最初の文の結論、「S」+「V」です。
→ 最初の賞は、贈られた
⇒ The first awards were given
② 次に、「いつ?」
→ 1901年に
⇒ in 1901,
③ 接続フレーズ
→ (そして) それ以来
⇒ and, since then,
続いて2つ目の文です。
12人の日本人が|ノーベル賞を|受賞しています。
④ 2つ目の文の結論、「S」+「V」。
→ 12人の日本人が、受賞した
⇒ 12 Japanese have won
(ある年月の間、現在まで・・現在完了形)
⑤ 続いて、「何を?」
→ ノーベル賞を
⇒ Nobel Prizes.
受賞者を主語にする場合は、「勝ち取る、獲得する=受賞する」と言う意味で、「win」が使われます。
以上で、文が完了(話しが終了)です。
階段形式で書いてみると、
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
The first awards were given
in 1901,
and, since then,
12 Japanese have won
Nobel Prizes.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こちらも、一見少し複雑そうに見えた文ですが、それぞれの要素は複雑ではありませんでした。「シンプル文1+接続詞+シンプル文2」という構造でした。
言い替えると、
逆に無理に難しい1文にはまとめずに、できるだけシンプルな複数の文を、接続詞をうまく使って話していくというのも、楽に話していくための大事なコツの一つだということですね。
a:1616 t:1 y:0