楽に英文を組み立てながら話をしていく(その3)
前回に続き、ニュースの英文を例題にしながら、瞬間英作トレーニングを続けていきます。
■前回終了:
ノーベル賞
1:ノーベル賞はスウェーデンの化学者アルフレッド・ノーベルによって創設された国際的な賞です。
2:ノーベルはもともと土木工事の作業のためにダイナマイトを発明しました。
3:しかし、残念なことにダイナマイトは、戦争で爆弾にも使用されるようになりました。
■今回対象:
4:ノーベルは、社会に大きく貢献した人へ分配されるよう、彼の莫大な財産を遺すことに決めました。
5:ノーベル賞には様々な部門があります。
6:最初の賞は1901年に贈られ、それ以来12人の日本人がノーベル賞を受賞しています。
第4文を素早く話す
それでは、第4文より始めます。
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4:ノーベルは、社会に大きく貢献した人へ分配されるよう、彼の莫大な財産を遺すことに決めました。
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実際の日常会話では、このような長い文で話すことは少ないと思いますが、何かを相手に説明するようなときには、あるかも知れません。
前回と同じようなやり方で、まとめていきます。
この文を意味のあるブロックごとに分けると、次のような感じになります。
ノーベルは、/社会に大きく貢献した人へ /分配されるよう、/彼の莫大な財産を遺すことに /決めました。
① まず結論、「S」+「V」です。
→ ノーベルは、決めました。
⇒ Nobel decided
② 次は目的語です。「何を」決めたのか?
→ 彼の莫大な財産を遺すこと(を)
⇒ to leave his huge fortune
③ そして、「何のため」遺すことに?
→ 分配されるように
⇒ to be distributed
④ さらに、「どんな人に?」
→ 大きく貢献した人(たち)に
⇒ to those who make great contributions
⑤ 最後に、「何に」貢献したのか?
→ 社会に
⇒ to society.
以上で、文が完了(話しが終了)です。
第4文のまとめ
階段形式で書いてみると、次のようになります。
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Nobel decided
to leave his huge fortune
to be distributed
to those who make great contributions
to society.
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長い文も意味のあるかたまりごとに捉えて、順に英文化しては話していくやり方だと、スムーズに話していくことができます。
要は、
言いたいことを瞬時に、英語の語順で思い浮かべていくことができるか
・・ということですね。
なので私は、日本語の語順で課題文は作らずに、最初から英語の語順の日本文を課題文として、それを素早く英文にしていく練習をするようにしています。
「ノーベルは、/決めました。/彼の莫大な財産を遺すことに /分配されるよう、/大きく貢献した人へ /社会に」
のような感じにして。
でもこのような長い文は、
通常は2文に分けて話すようにするでしょう。
話し言葉なのに、長い小説や論文のような文を使うのは、話す方にも聞く方にも負担がかかるので。
なので上の文は、
1)ノーベルは、決めました|彼の莫大な財産を遺すことを。
⇒ Nobel decided
to leave his huge fortune.
2)(何故なら) 彼は、分配されるようにして欲しかった|大きく貢献した人(たち)に|社会に。
⇒ Because
he wanted to be distributed
to those who make great contributions
to society.
というように、分けて話すでしょうね。
長くなりましたので、残りの2文は次の記事にてまとめたいと思います。
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