3) ベトナムで英会話事前講習のありがたみを強く実感
ベトナムに来る直前の2ヶ月間、集中英会話講習を受けたことが、本当に現地での行動の助けになりました。
カナダ人の講師との会話を通して、ネイティブの人と物おじせずに向き合えるようになったこと。
そのことによって、非ネイティブ(ベトナム人)の人との英語での会話は、本当に楽な気持ちでできるようになったこと。
英語で話そうとするとき、講習前は長~く考え頭の中で完全に文を完成させてからでないと話し出せなかったのが、短文をいくつも並べて話すということが、少しはできるようになったこと。
単語が出てこないときは、あせらずに「ちょっと待ってください!」と言ってから電子辞書で調べるというような対応もできるようになったこと・・など。
あまり緊張しないで、相手との英会話に臨むことができるようになったこのちょっとしたことが、英会話実戦練習を始めるに当たって、かなり積極的な気持ちにしてくれたと思っています。
スーパーでトライアル
ホテルの部屋には小さなティッシュボックスが用意されているのですが、連泊する予定なので通常サイズのティッシュボックスを買おうと、近くのスーパーに行くことにしました。
ローカルの小さな店や食堂など以外では、英語が通じるところが多いと聞いていたので、まずはスーパーで買い物をして通じるかどうかを試そうと思ったからです。
ホテルではカタコト英語で、
「Check in, please.」
と言って、問題なく通じました。
でも今ならば、
「I'd like to check in.」
「Here is the confirmation slip.」
などと言って手続きを進めていくのですが、スーパーでもカタコト英語で通じるのではないかと思ったのです。
店に入ると、カバン関係はすべて持ち込み禁止。
どうも万引き防止のためのようです。
店に入ってすぐ横の壁に小物入れ用のロッカーがあり、そこにカバン類を入れてから商品陳列エリアに入って行きました。
商品陳列エリアからは、レジ横を通らないと出口やロッカーの場所へは出られない配置となっています。
商品の表示はベトナム通貨のドンと米ドルの2つで表示されています。ドルの数値で価格の検討をつけながら、エリエールのティッシュボックスと、牛乳、コカコーラを買いました。
そして、レジへ行き、
「How much?」
と尋ねてみたのでした。
レジの女性は無表情に聞き取り、
「2ドル90セント」
と言ったので、1ドル紙幣を3枚出して渡してやりました。
すると、プラスチックの買い物袋を出して中に商品を入れて、こちらに取ってとばかり押してきて、何も言わずにガムを2枚手渡してきたのでした。
一瞬「何?」と思ったのですが、この場面からいったら、
「おつりだよ!」
と言って、ガムを差し出してきたのではないかとようやく理解したのでした。
日本ではあり得ないことですが、ベトナムでは中途半端なおつりは、ガムや駄菓子などで精算されることが多いようでした。
ということで、第1回目のカタコト英語トライアルは、問題なく終了。
日本人の発音でも、話したときのシチュエーションが決まっているため、間違いようがなかったというのが、正しい結果だったのかもしれません。
そして次は別の店へ行ってサンダルを買いました。
南の国でずっと革靴やスニーカーを履いているのは疲れるので、気楽に履けるサンダルが欲しかったからです。とにかく安い!
こちらも「How much?」の言葉1つで解決でした。
「まずはOK!」と思いながらホテルの部屋に戻り、ティッシュボックスを使えるように取り出し口を開けたら、何か中身が少なく軽いような気がして、箱の外のデザインを見てみると、な、な、なんと・・・
「エリエール」ではなくて、「エーリエル」となっていたのでした!(続く)
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