英語が話せるようになるために必要な条件
今回のテーマは何かというと、英語が話せないという人は、何ができたら話せるようになるのかということです。
相変わらずレベルが高いとは言えない話ですが、話せないという人も多いので、話せるようになるためにはどうする必要があったのかを、自分のことを念頭に学習ターゲットを見えるようにしてみました。
最近は英語が話せる人も増えてきましたが、まだまだ話せないという人も多いかと思います。わたしも40代後半まで英語が話せなくて、話せる人に対してコンプレックスを感じる、英語話したい人間でした。
このような人たちをグループ分けしてみると、
1)英語が話せない(話した経験がほとんどない)
2)英語が話せるが、上手ではない
3)英語を上手に話せる
という感じかと。
1)は入門者で、2)は初級者、3)は中級者当たりです。
このグループに属さない、英検1級レベル以上の上級者は、ここでは対象としていないので、省略します。
中学英語ができれば・・
自分の過去を振り返り、何ができるようになったことで英語が話せると言えるようになったか・・、について考えてみます。
「中学英語ができるなら、話すことができる」
とか、
「日常会話は中学英語が話せるなら大丈夫」
・・ということがよく言われます。
しかし、この「中学英語ができる」や「中学英語が話せる」というだけでは、まだまだ話すために必要なスキルやレベルが不明確だと思っています。
・中学英語が得意だった。
・中学英語は読み書きできる。
・中学英語の文や内容は、今でも頭の中に残っている。
・中学英語の英作問題も、すらすら解くことができる。
・・と思っている人は、結構いるのではないでしょうか。
ならば、その人たちはみな英語が話せるのかというと、実は話せないという人が圧倒的に多いのです。中学英語が得意なのに、英語は話せない・・のです。
また、最近注目のTOEIC。990点を取ったという人がよくクローズアップされますが、ではその人たちはすべて話せるのかというと、こちらも決してそうではないということ。
リスニングはレベルが高いと思いますが、スピーキングは別物なのです。TOEICの試験では、スピーキング力をテストする部分はありません。従って、TOEICの点数が高くても、流暢に話せるとは限らないのです。
また、スピーキング力といっても、英作文能力と文章構成力の合わせた能力なので、ただ英訳できれば良いというわけではありません。
文章を簡潔にまとめる力(英語だけで要求されるものではありませんが)が必要なのです。
中学英語で話すための条件
まあ、レベルの高いところの議論はほどほどにして、中学英語を知っている人が、どうやったら話せるようになるのか・・です。
学習の進め方については「第4話:英語が話せるようになったステップ学習」に書いてありますので、そちらを確認してみてください。
ここではもう少し具体的に、話せるようになるために兼ね備えておくべき条件の部分を、できるだけ明確になるよう整理してみました。
中学英語で話すための下地ができている人とは、
1)単語
重要動詞を含む最低1000語くらいと、自分の話せるようになりたい話題の関連語句を知っている。(すぐに口から出すことができるレベル)
(例:中学基本英単語1000)
2)基本文
中学英語で出てくる基本文は頭の中に入っていて、言いたい事があればその中の文を使って、相手にわかる文章が作れる。
(例:よく使う文型)
3)自分のことを説明、相手の質問への返答への対応力
(日本語で)簡潔に3文程度の文章で、相手にわかるように説明をすることができる。(文章をまとめる力)
つまり要約すると、
「中学レベルの英語がしっかり頭に入っていて、言いたいことを、正しく単語を並べて英文が作れるというレベル」
普通に話す程度の速度に対して、最初は3~4倍の時間がかかっても、正しい文章が作れる・・というレベルであれば、話せるようになる下地は十分できているといえます。
あとは、話す機会と少しの経験があれば、まずは話せるようになったと言えるようになると思います。経験を重ねるほどに、話すことに慣れていき、1対1で話し続けられる時間も延びていくものです。
現在、英語が話せないという人は、まずは1~3項の中学英語の復習と、ゆっくりで良いので自分で文を作りながら声を出して話す・・という練習をやってみてください。ペットや観葉植物を相手に。
毎日、話すキーワードを1つだけ決めて、それに関連した5つの文を作って話しかけてみてください。1ヶ月間も続ければ、すでにあなたは話せるようになっている自分に気がつくはずです。
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