英会話応用力を伸ばすためのやり方について(続編)
前回の記事で書きましたが、応用力を高めるための学習法として、英文は次の3つの要素に分けてとらえて、それぞれの特徴を理解してできるだけ効率よく進めるようにしています。
①文型 (=文頭、主語) 有数である
②フレーズ (動詞+名詞、動詞+形容詞) 無数にある
③補足語 (時、場所、副詞) 有数である
学習するときの考え方としては、
・①と③の数は有限なので、自分で必要と思うものを書き出して、すべて覚えるようにする。
・②はその組み合わせを考えると無数にあるため、自分で話せるようになりたい話題をはっきりさせて、その中で使うものをピックアップして覚える。
ここで「覚える」と書いた部分は、「使えるようにする」という意味です。従って覚えるだけでなく、使えるように繰り返し学習が必要になります。
学習時のメリット
このように考えた場合は、英語はただ単に闇雲に学習するのではなく、自分が覚えるべき対象を明確にすることができます。また、目標と進捗を確認しながら、学習を進めていくことができることになります。
その上で、「構文/主語」+「動詞/目的語」+「補足語」の各要素を意識して英文を作り話していく・・ということです。
また、実際の会話ではその流れより、主語の前には「接続詞」や「副詞」などがくる場合も多々あります。それら作文する際の各要素を、話をするときだけ頭の中で考えながら作っていたのでは、なかなか練習回数が上がらず、自在活用のレベルが上がってきません。
もっと作文作業の訓練を短時間でスムーズに行うために、何か良い方法はないかと考えて、作文の各要素を早見表に整理して、それを見ながら作文練習をしようという結論になったのでした。
この考え方を具体的に見えるようにしたのが、次のページになります。
英文作成:早見表
まだ、すべてを網羅したわけではありませんが、この表の各要素を一つずつ左側から選んで並べていけば、一つの文が完成することになります。
この一覧を覚え、使いたいフレーズ集を覚えたなら、各要素を自在に組み替えることで応用力を高めながら、英語をスムーズに話せるようになると考えています。
一つの例
海外へ行ったときに、良く使った構文はいくつかありますが、その中で「 I would like ~」は抜きん出ているような気がします。この構文を使って文を作りながら話す例を上げてみます。
I would like ~ には、主に次の3つのバリエーションがあります。
① I would like ~ 私は~が欲しい
② I would like to ~ 私は~したい
③ I would like you to ~ 私はあなたに~して欲しい
話したい内容によってどのパターンを使うか決め、決めたらすぐに話し始めます。
例えば、「私は飛行機の予約がしたい。」という文なら、
① 「I would like to」を選択
② 「book a flight」 を選択
= I would like to book a flight.
として、2つの要素(構文+フレーズ)を瞬時に組み合わせて、文を作りながら話していきます。
文を最後まで考えてから話すというのではなく、
構文「I would like to」を選んで話しながら、
フレーズの「book a flight」を記憶から引き出して、
構文のあとにくっつけて話していくという感じです。
構文とフレーズの2つの要素を、組み合わせながら・・話す、ということですね。
動詞を修飾する副詞や副詞句などがあれば、それを第3の要素としてフレーズのあとにくっつけて話していき、言いたいことを話し終わります。
ここでいろいろと悩んだのは、フレーズの覚え方です。
フレーズの部分の自由度をさらに広げるため、フレーズを2つに分けて覚え、都度組み合わせるというやり方(すべて単語で覚える)もあります。しかし実戦でのスムーズさを考えると、どうしても「動詞+目的語」のフレーズで覚えておくことが、会話のときのスムーズさにつながると考え、今でもそのやり方を行っています。
フレーズを覚える場合は、はっきりとその場面をイメージしながら覚えることができるので。
ものすごい数のあるフレーズを覚えるための考え方としては、必要と思うものに絞って取り組むということです。つまり「ターゲットを絞る」ということ。
まずは自分に必要なシチュエーションを絞り、そこで必要となるフレーズを選んで使いこなせるように訓練していくというのが良いと考えています。
これらの文は、いつどんな局面でもすぐに頭に浮かび上がり、適当なフレーズをくっつけて話すことができるようになりました。とにかく「~が欲しい」「~がしたい」「あなたに~して欲しい」と言いたい場面では、すぐに「 I would like - 」と出てきます。
海外でも海外以外でも、相当な回数使っていると思います。この相当回数、使うことになるであろう構文を、優先的に使いこなせるようになれば良いと考えています。それで十分な会話ができますよ。
おまけ
他によく使う構文をあげると、何か話したいときにすぐに頭に浮かびあがるのは、「How many」であり「How much」であり「Where is」であり「When do you」、「Can I」、「Can you」・・・です。
これらのような本当に重要な基本構文は限られていますので、まずはそれらを確実に使いこなせるようにすることが、「私は英語が話せます」への近道だと思っています。
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