基本文音読を取り組むときに大事な3つのこと(その3)
今回は、2項の「動詞や目的語などを、瞬間的に入れ替えて話せるよう練習すること」についてです。
前回の記事で説明した1項は、基本文100をしっかりと覚えて使えるようにすることでした。言いたいことを意識したときに、すぐに適切な基本文を引き出せるようにすることに重点が置かれていました。
どちらかというと、言いたいことを英作文するときに、すぐに文の頭出しを行えるようにするための基礎作り・・という意味合いが強かったと思います。
しかしこの2項は、「入れ替えて話せるよう練習」ということで、これは「それぞれの基本文を、自分のものとして使いこなせるようになる」という意味をもちます。
入れ替え練習について
1項の取り組みで対象の文が出てくるようになったら、次は単語(動詞や目的語)を入れ替えて話す練習を繰り返し行うようにします。
そしてそれにも慣れてきたら、次は「別の話題」を意識したら、瞬時に単語を入れ替えて話せるように練習していきます。
動詞や目的語などを、瞬間的に入れ替えて練習するわけですが、そのやり方をイメージするには、「シンプルパターン英会話」の本を見るとわかり易いです。
この本には50の基本となる構文が載っており、それぞれに 2ページが充てられています。基本構文の解説と、10の場面別例文が載せられています。
この10の例文ですが、基本構文は同じですが、動詞+目的語、つまりフレーズが話題によって異なるものとなっているのです。つまり、重要な一つの基本文ですが、場面によって様々な内容を伝えることができるということなのです。
■ I'd like to の例:
I'd like to fax this document.
arrange a meeting.
borrow your bicycle.
visit your house.
make a reservation.
go to the beach.
buy some souvenirs.
get a refund.
see a doctor.
call an ambulance.
2項でやろうとしていることは、このこととまったく同じです。
料理や旅行、仕事などの異なる場面で、同じ構文を使い、場面ごとの異なるフレーズを使って、言いたいことを素早く話せるように取り組むということです。
この練習をしっかりと、何度も繰り返し行うことによって、それぞれの基本文を自分のものとして、使いこなせるようになっていくと考えています。(まさに自分がやって、実証できたと思っています)
シンプルパターン英会話の本は、入れ替え練習もイメージしやすいので、もしもお持ちでないのなら1冊入手されて、それを使って練習されるのもお薦めです。
(詳細は上段のナビより:学習方法 > お薦めの本)
実戦へのチャレンジ
以上、入れ替え練習も問題なくできるようになったなら、いよいよ「オンライン英会話」デビューができるタイミングとなります。いよいよ実戦の会話ですね!
相手と英語で会話することを楽しんだり、出てこない表現に出くわして、悔しさを感じたりするようになったりと・・、ここからが話せるようになっての 新しいスタート と言えるのではないでしょうか。
そのときこそ、いよいよ3項に着手するときとなります。
実戦を通して、別の表現を補強していく・・というステップに。
(続く)
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