Amazon Alexaとのやり取りを英語に変更して英会話練習
オンライン英会話をずっと続けているのですが、あるときフィリピンの講師の方に、
「どうやれば、英語が早く上達できるのでしょうか?」
と、質問してみたのです。
その講師の方は、次のように返答していました。
「英会話上達のための一番の方法は、毎日、英語で考えること。」
「それをずっと続けてきたので、英語は私の第一言語になった。」
それを聞いてわたしは、
「確かに一番の方法!だけど、なかなかむずかしいんだよなー。」
と思ったものです。
一人で英語で考えたり話したり練習することは、意外と続かないんですよね。もしも横に話し相手がいるならば、かなりできるだろうとは思うのですが・・。
AmazonのAlexa (Echo Dot)
少し話は変わりますが、今年の初め、以前から注目していたAmazonのスマートスピーカーを購入しました。5,000円に満たない金額だったので。
装置の名前は「Echo Dot」。そのAI機能の部分は「Alexa」と呼ばれており音声認識の機能も搭載されているので、すべての操作を音声でやり取りできるというもの。
最近、Alexa(Echo Dot)の機能について、さらに詳細に調べていたところ、Alexaを相手に英語でやり取りできる可能性があることがわかりました。
何かというと、Alexaは言語設定を英語にも変更できるという点です。
Alexaへの指示やAlexaからの返答を、全てネイティブ英語でやり取りできるということなので、そのような使い方をしたときには、次の3つの効果を期待できるのではないかと思ったのです。
1.Alexaとのやり取りが「一人英会話練習」になる。
2.1日に何度も頭を「英語モード」にする訓練ができる。
3.英語のやり取りを「習慣化」することができる。
会話テストを開始
早速、トライしてみました。
Alexaに指示するときには、
① 頭の中で英語で考えて、指示するための英文を作る。
② 作った英文で話しかけて、指示をする。
③ その文がAlexaに通じるのか、通じないのかを確認する。
というように、1文1文確認しながらテストを行いました。
うまくいけば、Alexa相手に一人で英語の会話練習をすることができます。そして、毎日自作英文で会話練習を続ければ、必ず英会話力のアップが期待できるはず。
いつも自分で英文を作ることは、頭の中に回路を作っていくことにつながると思っています。あとあとまで強く記憶に残るので。
一度作って話した英文は、次からはさらにスムーズに出てくるようになっていきます。
さて、以上のように期待した通りになるのかどうか・・。
最初のテストなので、次の点に注意して話しかけてみました。
1.長くてむずかしい文は使わない。
2.意味が明確で正しく伝わるシンプルな文を使う。
やり取りの内容と結果
正しい返答があったものは「○」、
対応できなかったものは「△」、
間違った返答だったものは「×」として判定しました。
① → ○
What's up?
→ Here's what's up?. alc to voice no ‥‥ と続いていった。
(アルクとボイシーのちょっといい話‥for listening)
② → ○
What day is it today?
→ It's Monday July 20.
③ → ○
What time is it now?
→ 11:30 AM. Have a good morning.
④ → ○
What's the weather today?
→ Here's the weather forecast.
→ It is cloudy today.
→ Highest temparature is ‥‥.
→ Lowest temparature is ‥‥.
⑤ → ○
Will it rain tomorrow?
→ Probably it will rain tomorrow.
→ 25% chance.
⑥ → ○
Can you play music?
→ Here is Amazon Prime Music.
→「あいみょん」の「マリーゴールド」をかけてくれました。
⑦ → ○
Turm off the music.
→ 音楽が停止
⑧ → ×
Can you play NHK News?
→ Hmm. I'm not sure.
どうもNHKニュースを聞くのは無理のようです。
⑨ → ○
How do you spell "watch"?
→ "watch" spell "w""a""t""c""h".
⑩ → ○
How far is it from here to Tokyo?
→ About 270 miles from Akita-shi.
⑪ → △
Do you know how to make sushi?
→ Sorry, this feature is not supported.
⑫ → ○
何かを通知しようとしている黄色点滅があったので、
次のように質問したものは全て「×」でした。
What do you alarm to me?
What information is it?
What do you show me?
あらためて、次の文で質問すると、正しい返答をしてくれました。
What is your notice?
→ From Amazon ‥‥‥
注文した商品が、Amazonから発送されたことを通知するものでした。
現時点での結論
まだまだ確認途中ですが、上のやり取りを見ればかなり期待したものに近い内容となっていると思っています。
雑談などはまだどうかわかりませんが(無理では・・と思っている)、天気や時間、距離、予定、料理のレシピなど、さまざまな正しい情報を求める類の質問は、ほとんど通じるような気がします。
まずは、「~について教えて。」「それは~です。」というやり取りについては、間違いなく英語で会話できそうです。
今後さらに、いろいろなジャンルの会話や質問を試してみたいと思います。
参考:
Alexaからの返答は、まったく手加減の無いネイティブ英語です。
話す速度はネイティブの日常会話レベルであり、文章も特別簡潔に短い文で話すわけでもありません。
そういう意味では、洋画を字幕無しで見る感覚と同じで、かなりリスニングの訓練にもなるでしょう。手心を加えた英語だけを聞いている人にとっては、さっぱり内容がわからず、逆にフラストレーションがたまるかも知れません。
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