5)「少しは話せます」と言えるようになった体験
さて、いよいよ話は英会話の駆け出しが、会話力アップのきっかけをつかむ体験へと、当時の頃の佳境に入っていきます。
どのような体験をすることで、
「英語は話せません」
と言っていた人間が、
「少しだけですが・・話せます」
と言えるようになったのか・・ですね。
このあたりの体験の中に、
「英語が話せるようになるための‥」
ヒントが潜んでいるように思います。
ベトナムで長期滞在がスタート
この頃までは、1週間から10日間くらいの少し長い出張ベースで来越(越=ベトナム)し、ホテル泊を繰り返していました。
しかし、工場の建物がほとんどできてきたので、引き続き装置を搬入したり立ち上げるタイミングとなり、マンションを数室契約して長期滞在に移ったのでした。
長期滞在が始まってまだ間もないとき、仕事が終わったあとプロジェクトリーダーが一緒に食事に行こうと誘ってくれたました。
いつもは住んでいるマンションで食事をするのですが、その日は日本人レストランに行って日本食を食べようと。
そして食事が終わったところで、
「もう少しお酒を飲みに行こうか。」
「そこで、英会話の実践練習をしよう!」
・・と言ったのです。
きっかけとなった「日本人クラブ」
そのリーダーは、以前、シンガポールでかなり英語を鍛えたことのある人で、英会話初心者を連れて楽しくお酒を飲みながら、英語を話すことに少しでも慣れさせようとしてくれたのでした。
当時、ハノイには日本人用のクラブが4箇所、スナックが2箇所ほどあり、私たちはその中の1箇所へ向かったのでした。
心の中で
「どんなところなんだろう・・?」
「英語が出てくるかな・・・」
などと、少し不安を感じながらタクシーで移動です。
車が店に着くと、店の外で待っていた担当者が車のドアを開けてくれて、店内に案内してくれました。
店の中は右側がカウンターになっていて二人ほど座っており、その前にはそれぞれ若い女性が立って話をしていました。
私たちそのまま左手にある階段を上って、2階へ移動。
2階には3つか4つの小部屋があり、それぞれ扉のないオープンな構造になっていて、中にはコの字型にソファが置かれていました。
通された一番奥の小部屋の中に入って適当な間隔をおいて座ると、すぐに店の女性スタッフが部屋に入ってきました。そして、紹介です。
一緒に話したい相手を選んで指名すると、横に座って飲み物などの世話をしながら、話し相手になってくれるというシステムのようでした。
話し相手は英語しか話せない人を
店の女性スタッフはいずれも若いベトナムの女性で、紹介では日本語が話せる人、英語だけの人、日本語と英語が話せる人の3タイプでした。
ベトナム語を話せる日本人はほとんどいないので、英語か日本語を選べるように・・とのこと。
私は日本語を話せる人を選べば、日本語だけの会話になってしまい、英語の練習にはならないため、すぐに英語だけの人を選びました。
選んだ相手は大学を出たばかりだと言う女性で、自己紹介のときの英語の発音がとてもきれいなので、非ネイティブの人の英語とは思えないような人でした。
また、自分の子供くらい年齢が離れているので、逆に何となく話しやすそうに感じたからです。
そして、いよいよカタコト英語で実戦レッスンスタートです。(続く)
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