第4・5文型を使わず本当にすべての文を話せるのか②
前回の「SVOO」構文を使わないで話すやり方に続いて、今回は第5文型の「SVOC」構文を使わないで話すやり方について、説明していきます。
第5文型も前回説明した第4文型と同じく、使える動詞が限られています。
make(作る)、get(手に入れる)、think(思う)、find(気づく)、keep(保つ)などの20ちょっとの動詞。
日常会話ではよく使われますが、全体での割合から言えば非常に少なく、圧倒的に「SVO」の割合が多いです。従って、できるだけシンプルでない構文は、シンプルなものに置き換えて話すのが望ましいということです。
第5文型「SVOC」は使わない
SVOC構文では、O=Cという関係となり、
「OがCすることを引き起こす」
あるいは、
「OがCとなることを引き起こす」
という文になります。
例えば
I make you happy. (私はあなたを幸せにする)
または、
I found it difficult. (私はそれがむずかしいことに気付いた)
というようなパターンになります。
先に書いたようにこれらの文は、
「あなた=幸せ」
「それ=むずかしい」
というように、○とCはイコールの関係となっています。
第1~3文型に置き換える
それでは第5文型「SVOC」を、具体的にどう置き換えて話すのか、例をあげて説明します。
例えば、次のような文。
「この改良はコストを下げるでしょう」
This improvement will make the cost lower.
S V O C
↓
This improvement will lower the cost.
S V O
lower を「~を下げる」という動詞として使うことで、シンプルにSVOで表すことができました。
さらにもう一つの例です。
例えば先ほどの文。
「私はそれがむずかしいことに気付いた」
I found it difficult.(SVOC)
↓
It's difficult. (SVC)
I found that.(SVO)
最初の例とは違って、同じ意味を表せる1語の動詞がなかったので、「SVC」と「SVO」の二文で表してみました。
一文は必ず一文で置き換えるという必要はなく、要は相手にわかり易く、そして正しく伝われば良いわけです。
以上の二つの例は、シンプルに話すための変換のコツを示した例になります。
もっといろいろなケースがあるので、その都度、どのように置き換えができるかを考えてみたり、また練習してみたりすることで、少しずつシンプルな話し方が身についていくでしょう。
できるだけ相手にわかり易く簡単に話すようにすることは、自分にも相手にとっても大事な心掛けかも知れません。
何はともあれ、まずは英語を話せるようになり、英語を話すことが楽しくなれば、それが一番の上達の近道となるのは間違いありません。
さていよいよ次の記事からは、第1~3文型でシンプルに話すための具体的5つのポイントについて、それぞれを詳しく説明していきます。
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