シンプルな文で明快に話すための3つのコツ
前回の記事では、シンプルに話すための3つのコツとして次の3つをあげました。
①やさしい言い方を選ぶ
②使う構文を選ぶ
③主語を決める
そしてスムーズに話すためのポイントとして、次の3つを意識しています。
・3つのポイントを同時並行的に考えて素早く「頭出し」を行い、話し始めていく。
・文はできるだけシンプルに話すため、ズバッと結論を話す。
・必要な情報は、あとで追加して文を完成させる。
ここで一番レベルアップさせたいのが、「やさしい言い方を選ぶ」という部分。
そのためには、適切な「主語」を選ぶことが大事ですが、今回は簡潔に話すために重要なもう一つのポイント、「適切な動詞を選ぶ」というところに着目し、整理してみました。
動詞を選ぶに当たっては、いくつかの気をつけたい「ポイント」があります。
① be動詞は多用しない。
② 日本文をその通りに訳そうとはしない。
③ 簡潔で明快に伝わる動詞を選ぶ。
この3つについて、一つずつ例をあげて説明していきます。
① be動詞は多用しない
私たち日本人には、なぜかbe動詞をよく使う人が多いです。
「~する」という動的な表現よりも、「~である」という静的な表現が使われやすいためでしょうか。
そのため、文が長くなって内容がぼやけてしまうようになりがちです。ここでは、be動詞による静的な表現ではなく、「~する」という動的な動詞を使って、簡潔に話すようにします。
「私は自転車工業の技術者です。」
「私のセクションは部品の開発課です。」
I am an engineer at bicycle industry.
My section is the development department of parts.
↓
I develop bicycle parts at a bicycle industry.
② 日本文をその通りに訳そうとはしない
難しい表現の文をそのまま訳そうとすると、長くて分かりにくい文になりがちです。そうならないよう、まず頭の中で日本語表現を組み立て直すようにすることが大事です。
(③でも説明しますが、)
簡単で「適切な動詞」を使って、組み立て直します。
「私は新製品の企画を行っています。」
I am making a plan for new products.
↓
I plan new products.
③ シンプルで明快に伝わる「動詞」を選ぶ
物事を伝える時、一つの言い方だけではなくいろんな言い方があるものです。できるだけ長くなる複雑な表現は避けて、明快に意味が伝わるような、適切な動詞で表すのが理想的です。
「私は旅行の概略説明をします。」
I will give you an outline explanation of the tour.
↓
I will outline the tour.
今回のまとめ
以上の例はほんの一部になりますが、同じようなケースは多々あります。よりシンプルな文で的確に気持ちを伝えることができるよう、いつも使う動詞には気をつけていきたいものですね。
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