今さら思う英文・単語、記憶の法則について

誰でも基本文や単語を覚えようとしたことがあると思います。

そして、今でも覚えている文や単語を思い返してみると、覚えているものとそうでないものの間には、一つの法則があるのではないかという気がしています。

誰でも意識していることの一つに、せっかく覚えても使わなければ忘れてしまうと・・というのがあります。これも一つの記憶保持のための法則でしょう。

しかし、今対象としている部分は、覚えたあとでやるかやらないかの部分ではなくて、覚える前にやるかやらないかの部分になります。

もう若くなくなってから20年以上英語と接してきて、ようやく感じるようになったことですが、

何かを覚えようとしたときに、自分の心の動き一つで、覚えられるものと覚えられない(すぐに消えてしまう)ものとが、すでに半ばは決まってしまうのではないかと感じるのです。

記憶の法則?

rule of memory

それは、
自分が望むもの、必要としているもの、以外は覚えれない
ということです。

「覚えれない」は、一度覚えられたとしても「すぐに消えてしまう」と言い換えてもいいかも知れません。

中高年以上の人間において、その人の記憶のしくみというのは、「あれもこれも全て覚えてしまう」
ではオーバーフローしてしまうので、
「(自分が無意識に必要だと思うものだけを記憶して、保持をする
というようになっているのではないかと思うのです。

若いときのような、目にしたものはすべて記憶される・・ではなく、自然と理性が働くようになってしまった中高年以上の人は、同じように学習しても、その心の動きによって記憶に「残す」か「残さない」かを、奥深い部分で自動的に決めているように感じるのです。

もしかして、素早く引き出せるデータの記憶エリアは限られているので、そこへの記録をオーバーフローしないように取捨選択しているのかも知れないということ。

本当に必要だと思っていないものは、学習しても繰り返さない限り消えてしまう・・・ということなのです。

もしもこの仮説が正しいのなら、逆に何かを覚えようとする場合には、
これは自分にとって必要なのだ!何としても覚えたい!
と、最初に自分の心の奥深い意識を説得する必要があると思うようになりました。
 

 

その法則を意識した経緯

過去のいろいろなことを考え直してみると、いろんな理由がありますが、残っているもののほとんどは、自分がそのときに「絶対に必要だ」と考えたものばかりなのです。

「覚えておいた方がいいかも・・」という感じで覚えたものは、ほとんどが消えてしまっていました。

もちろん、そのようなものでも繰り返し思い起こすことで、しっかり記憶に残すことができます。その繰り返すという動作が、脳に必要なものなのだ、とインプットしていることになるので。

しかし、本当に必要だと感じて覚えたものは、そのあとに何度も復習していなくても、しっかり覚えているものです。しかも、そのときの重要なシーンの映像まで含めて。

まとめ

ずい分途中説明が長くなってしまいましたが、そろそろまとめてみると、

英語の基本文や単語を覚えようとするときは、
自分が本当に必要なものである!
と思えるようにしてから覚える作業を行う・・ということ。

陰で自動的に記憶の選別処理が働く中高年にとって、まずはその「動機付け
がとても重要だということです。

昔の若いときは、テストで良い点を取るため覚えておく必要がある・・で記憶できたでしょうが、今ならなかなかそうはいきません。

①明日の英会話レッスンで、この話題を話す必要がある
②海外旅行に行くので、飛行機内やホテル関係の英文を覚えておかなければ
③仕事で商品説明のプレゼンを英語でやらないといけないので
④海外の友人とskypeで話したとき、近況説明をしないといけない
⑤TOEICのテストが迫ってきたので覚えなければ・・
     ・
     ・
いろんな理由や動機がありますが、何か必要性に迫られて、「覚えなければ・・」と気持ちが高ぶることが必要だと思っています。具体的な行動を伴うような必要性があれば、一番効果が高いような気がします。

学習を開始する前に、自分に合うやり方でその気持ちを十分に高めておいてから、対象の文や単語を覚えるようにするのが、より確実に覚えるやり方ではないかと感じています。

まずは、この文、この単語は絶対に覚えておく必要がある・・と自分が感じているようなものから、しっかりと覚えるようにするのが良いのではないかと思っています。

例えば、ビジネスで英語を使う必要のある人は、ビジネス会話や専門の単語、英会話などをやっている人は自己紹介や挨拶、天候の会話や質問などの決まり文句など・・。
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