日本語を一切使わない時間を増やすには
どっぷり日本語環境の中で生活している普通の日本人が、少しくらい英語環境を作ったからといって、日本語をまったく使わないで過ごすことができるでしょうか?
また、英語環境にいる時間を長くしていくと、英語モードでの時間が長くなって、英語の処理能力が向上していくのでしょうか?
私の結論は「Yes」だと思っています。
その根拠は次の通りです。
日本語をまったく使わない瞬間について、英語ではさほど意識したり実感したりしたことはありません。
ですが、以前中国に赴任していたときは、そのような瞬間を何度も何度も感じたことがあります。
そのときのことを細かく思い直してみると、いつも現地の友人達と一緒にいるときでした。そして周りに日本人が一人もいないようなとき。
その友人とテンポよく中国語で会話をしていたときのあとで、
「日本語はまったく頭の中に出てこなかったなー・・」
と感じたものでした。
このようなときには、まったく日本語を使わなかったし、頭の中でも日本語で考えることもまったくなかったのです。
現地で中国語にしっかりと浸かりながら学習できたので、6ヶ月という短期間に、簡単な日常会話ができるようになったと思っています。
そして1年を越えた頃には、自然に口から出るようになり、電話での会話もできるようになりました。日常会話においては、言葉では困ることはほとんどなくなったのです。
近道のポイント
ここで、短期間で中国語を話せるようになったその経験を、今一度振り返ってみると、
1)まったく日本語を使わない、中国語どっぷりの時間が多かった
2)同じような場面での会話を、何度も繰り返し体験した
3)机の上の勉強は少しで、ほとんどが「体験しながらの学習」だった
以上の3つが、近道のためのポイントだったと感じています。
そしてこれを、英語の場合に当てはめて考えてみると、
1)英語どっぷりが無い → 長時間、日本語を使わず英語だけの時間を作る
2)繰り返しが少ない → シーンをイメージしながら何度も繰り返し練習
3)体験学習が少ない → 実戦チャンスを作る(ネイティブの友人を作る)
というようになり、自然に英語が出てくるようになるには、まず1)項が大切なのではないかと思っています。
ではどうやれば・・
それではどうやったら、日本語を一切使わないという状態になるのでしょうか?
中国で滞在していたときに、いろいろな場面でどのようだったのかを考えてみると、
1.宿泊先の部屋に一人でいるとき → 日本語で考えている
2.会社オフィスにいるとき → 日本語で考えている
3.オフィス中国人スタッフと話す時 → まったく日本語を使わず
4.スーパーなどへ移動するとき → 日本語で考えている
5.スーパーで店員に確認するとき → まったく日本語を使わず
6.中国人と電話の応対するとき → まったく日本語を使わず
7.中国友人と一緒に食事をするとき → まったく日本語を使わず
というような結果。
整理してみると、間違いないのは
・中国人と一緒にいるときで、周りに日本人が一人もいないとき
・リズム良く会話を繰り返しているとき
というときになります。
例外は、友人と一緒にいても会話がない状態で、一人で考え事をするようなときは、日本語で考えていたように思います。
問題はそれを日本でどうやるか・・
現在日本にいるわけですが、ネィティブのいないこの場所で、
「隣にネィティブ+会話のキャッチボール」状態が作り出せるのでしょうか?
そしてそれを、どうやったら作り出せるのでしょうか?
いろいろとトライして、この方法なら一人で日本語を使わない時間をもう少し作り出せる・・と思って続けているやり方については、次回に書きたいと思います。
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