むずかしい表現の文をやさしい2文で話す
今回は、「むずかしい表現の文をやさしい2文で話す」例を一つ、
ピックアップしてみました。
■例1:「彼は苦しい胸の内を吐露した。」
「苦しい胸の内」や「吐露」と聞いて、一瞬「ウッ!」となってしまいます。日常会話ではこのような表現を普通には使っていないでしょうが、小説などでは良く出てくる表現の一つです。
普段の日常会話のためには役に立たないかもしれませんが、このようなむずかしい表現に出会ったときに、別の簡単な表現に置き換えて話すための練習として、トライしてみたいと思います。
やるに当たってそのやり方について、とても参考になるポイントが述べられている本があります。
このサイトで推薦している本の一つ、
「英語は5歳児の日本語で考えると面白いように話せる!」
です。
この本には、置き換えのときの5つのポイントが書かれていて、とても参考になりました。
◇ポイント1:分けて短くする
◇ポイント2:大胆に省略する
◇ポイント3:具体的にする
◇ポイント4:意味を考えて言い換える
◇ポイント5:そもそも何が言いたいのか?
先に書いた課題文で関連しそうなのは、
ポイント5の「そもそも何が言いたいの?」と、
ポイント2の「大胆に省略する」、それと
ポイント1の「分けて短くする」ではないかと思います。
それらのポイントを頭に置きながら、言いたいことをよく考えてみた結果、
①彼は困っていることがありました。
②それを(苦しそうな表情で)話しました。
という、やさしい2つの文章に分けて整理してみました。
すると、「困っていること」は「問題=problem」なので、
①He had some problems.
②He talked about them.
となって、とても簡単な表現で言うことができました。
ここでは「吐露=苦しそうな表情」としましたが、そこは大胆に省略としました。そのようにしても、「彼女は困っている」という一番言いたい部分については、しっかりと伝わると思ったので。
このような練習を繰り返しながらそのやり方に慣れていき、いつでもむずかしい日本語表現を瞬間的に置き換えができるようになれば、もっともっと会話をスムーズに話せるようになると思っています。
この置き換え作業を瞬間的にできるようになることが、今の自分の会話力をさらに伸ばすために、絶対必要なスキルだと考えています。
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