無理に短くしない、楽な話し方を優先する考え方
今回は、前回の説明(ものを主語にする)した内容の中で、注意すべきことについて書いていきます。
何かと言うと、「If / When‥」などを使った長い文は、「もの」を主語にしたSVOの簡単な構文に置き換えることができますが、無理に「もの」を主語にして、短いけれど日本語的でない構造の文にはしていないということです。
少し混乱させてしまうかも知れませんが、「もの」を主語にした文にするのもケースによるわけで、要は自分にとってわかりやすくて楽に話せる形ならば、その話し方を選ぶということです。
例文にて説明
例をあげてみます。
次のものは前回あげた例文の一つですが、
【4】の例文においては、私の場合は「If文」にあまり抵抗感がないので、上の「If文」を使って二文で説明するほうを選びます。
ーーーーーーーーーーーーーーー
【4】
この道を5分歩けば、駅に着きます。
If you walk along this road, you will get to the station in five minutes.
↓
Five minutes walk along this road will bring you to the station.
ーーーーーーーーーーーーーーー
こちらのほうが、短い文を2つ順に話す流れになっていて、日本語をそのまま英語で話す感覚があり、変換という違う頭の使い方をしなくて済むからです。
長い文、長い内容を、ただ簡単な複数の文で順番に説明していく・・というやり方のほうが、私にとってはよりシンプルで楽な会話になると感じているからです。
次の【5】の例文についても同じです。
私は「When(~したとき‥)」文を使うのにも抵抗がなく、日本語的感覚で話せるので、二文になってしまうけど私にとっては話し易い言い方になるからです。
ーーーーーーーーーーーーーーー
【5】
この写真を見たとき、楽しい日々を思い出しました。
When I saw this picture, I remembered the happy days.
↓
This picture reminded me of the happy days.
ーーーーーーーーーーーーーーー
英語的センスの利いた話し方にはならないと思いますが、少しダサくても自分が楽に話せる話し方を、いつも優先するようにしています。
次の例文【7】も、まったく同じです。
ーーーーーーーーーーーーーーー
【7】
彼女は7年間パリに滞在した。そのため彼女はフランス語をとても上手に話します。
She has lived in Paris for seven years, so she speaks French very well.
↓
Seven years stay in Paris has enabled her to be a good French speaker.
ーーーーーーーーーーーーーーー
注意点のまとめ
以上の内容の通りですが、あえて言うならば、
・言いたいことを「日本語を話す」ように「英語にして話す」
ということを大事にしています。
そうすることで、
・より自然な感じで話すことができる。
・感情をこめて話すということがやり易い。
と思っています。
ネイティブの人の感覚からは外れるかも知れませんが、私たちは非ネイティブなのですから、それに応じた癖のある話し方となっても、まったく問題はないと思うのです。
それはそれで良いではありませんか!
仕事上の契約などでの大事な会話ではなく、楽しく世間話をするような気持で気楽に話し、お互いの気持や意思の疎通がそれなりに図れればいいだけなのですから。
a:1957 t:1 y:1