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第3話:身につかないケースと身につくケース

 ■身につかないケース:

 わたしの場合ですが、まず身に付かないケースはというと、
 ・英語の本を数回読んだりCDを聞いて、その文を覚え暗記する。
 という場合。

 数日間は覚えていますが、別のことを始めるとあっという間に忘れて
 しまいます。(これはわたしだけ・・?)

 忘れたらいけないということで、何度か復習や練習をしても、結局は
 時間が経つと忘れてしまいます。

 身についたとは決して言える状態ではありません。
 見ればわかるというレベル。

 そして、必要なとき頭の中でフッと出てくるレベルではなく、先の本
 を見たりCDを聞いたりすると、すぐに思い出されるレベルではあり
 ます。

 この状態のときは、何かの本やネット記事などで出てきたときは、思
 い出して内容を理解することができます。

 つまり受動側では働きますが、英作文をするとか話すなどの能動側で
 は働きません。

 覚えたことに意味はありますが、身についたレベルにはなっていませ
 ん。「インプット」はできたのですが、「アウトプット」の部分が欠
 けた状態ですね。

 
 ■身につくケース:

 では、どういうケースだと身につくのでしょうか?

 わたしの体験では、身に付くためのカギは「要求」と「自作」だと思
 っています。過去に自分でいろいろとトライしてきた結果から考える
 と、そういう結論になりました。

 まずは「要求」です。
 あることを誰かに伝えたいという必要があるとき、その要求によって
 フォーカスされた文は、とても記憶に定着し易いということです。

 そのときの「要求」や「状況体験」と、その英文とが結びつくからだ
 と思っています。

 次に「自作」ですが、
 その要求に応じて、自分で考えたり調べたりして文を作った場合は、
 非常に強く記憶に残ります。調べたり作ったりという作業と、その文
 がリンクして記憶されるからです。

 サッと覚えたものはサッと忘れ、いろいろな作業をしてエネルギーを
 かけものは、忘れにくいということです。

 そして、それ以降に同じ要求が発生したときには、すぐに同じその文
 を作ることができます。「体験」として記憶されているからです。

 そしてもう一つ重要なエッセンスがあります。
 定着を強固なものにするためには、どうしても繰り返し訓練が必要で
 す。アウトプットの。

 ・第1回:基本文を効率良く覚えるやり方
 ・第2回:「覚える」と「身に付ける」の違い
 ・第4話:身に付くような覚え方をするには
 ・第5話:より効果的なオンライン英会話するためのやり方
 

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