トップ覚えたものを引き出す訓練

覚えたものを引き出す訓練

覚えている知識を使えるようにしていくためには、しっかりそれを長期
記憶に変えていくことと、実際にその記憶を何度も引き出して声に出し
て言うことが大事です。

そして実はあと一つ大事なことがあると思っています。

それは覚えた知識を、必要なタイミングにスッと出てくるようにするた
めの頭出しの訓練も、必要だと感じています。

ある場面に遭遇し何か言いたいことを感じたときに、適切な構文や語句
が自然に浮かんでくるようにするためです。

remember

いろんな人と会って多くの会話ができる人は、その経験を重ねるだけで
この頭出し(まずは構文で、そしてフレーズが)の訓練ができていきま
す。

しかし、実際に多くの相手と会って英語で話す機会の少ない人が、この
頭出し能力を高めようとする場合は、それなりのやり方が必要だと思い
ます。

ただ単に覚えて音読するだけではなく、ある場面やイメージを引き金に
して、その場に合った構文やフレーズが出てくるようにする必要がある
と思うのです。

英会話をすることがない状態で英語学習している人は、誰でも経験して
いると思いますが、話す練習をしていないと、見てすぐにわかる簡単な
文でも、つい出てこないことが多いものなのです。

明かに「覚える」と「使える」は、別の能力だといってもおかしくない
という気がします。

「覚える」は「使える」のあくまでも第1ステップ。第2ステップの文
を引き出して声に出す訓練をしないと「使える」にはならないのです。

 

フラッシュバック訓練

その場面や写真、イラストを見て感じたことを、すぐに頭の中に思い浮
かべると同時に話す訓練です。もちろん英語で。

場面(イラスト/写真)」+「言いたいこと」⇒「構文フレーズ

と想起する訓練です。

遭遇する場面と構文やフレーズを、写真などをつかってリンクさせて覚
えておき、実際の場面で(その写真を見たとき)、逆に構文やフレーズ
がスムーズに想起されるよう取り組むという考え方です。

写真を見たらすぐに英文をフラッシュバックするという訓練を通して、
覚えたものをサッと使えるようにするということで、言い方を変えれば
より実際の場で使いやすい覚え方をしていくということです。

いくら覚えても、いくら声を出しても、必要なときに必要なものが出て
こなければ、何にもならないということ。

そういう意味では、英語のアウトプットのやり方も、より実戦的ですぐ
に使えるようになるやり方にこだわって、取り組むべきではないでしょ
うか。

今年は、この「頭出し」がスムーズにできるようになる訓練に重点を置
いて、取り組んでいくつもりです。

例を一つ

より良いやり方を考えているところで、まだ最終形にはなっていませんが、
そのイメージを理解していただくため、例を一つあげておきます。

何となくで良いので、感じていただけたらと思います。

■場面:
・車に乗って空港に移動中。
・時間が迫ってきて、少しイライラしている。

⇒ この写真を見て一言。(3秒以内で)

 「今日は車の渋滞がひどいや!」

 traffic jam



 The traffic jam is terrible today !
 

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