トップ英語入門者へ何を最初に指導する?

英語入門者へ何を最初に指導する?

長い間苦労して英語が話せるようになった中高年の人が、ある英語関係
の会社のレポーターからインタビューを受けました。
(もちろんフィクションです)

interview

■レポーター:
もしもあなたが、英語が話せない人を話せるように指導をしていく必要
があるとしたら、まず何を最初に指導しますか?

□返答:
自分が47歳からやってきたことを考えて、その中で特に大事だったと
思っている部分を重点的に指導していくべきだと考えています。

■レポーター:
それは何ですか?

□返答:
大きく分けると3つあります。

1)英語の取り組み方について      (英語の習慣)
2)効率的な学習方法と良い教材を見つける(信頼できる教材)
3)どうやって実戦を積むか       (練習と自信)

まず、1項の「英語の取り組み方について」ですが、何を言いたいのか
というと、とにかく毎日英語に触れるようにすること。

世で言われている「英語耳を作る」ということです。

もう少しわかり易く言うと、ネイティブが英語をスラスラと言ったとき、
言っている文や単語が聞き取れる(意味がわかるということは別として)
ということです。

相手の発音を正しく聞いて、その単語などのスペルが聞き分けられると
いうことです。

当然その次には、その文や単語の意味を英語のまま理解できる・・とな
っていく必要があるのですが、まずは聞き分けられるようになること。

そのために最も大事なことだと思っているのは、
「英語に触れる習慣を作る」
です。

「英語を聞き分けられるようになる」ため、この習慣を作ることが特に
大事だと思っています。

「英語耳を短時間で作る」と宣伝する教材はたくさんありますが、私は
短時間だけ集中して学習しても、簡単にはものにできないと考えていま
す。

なぜなら、頭で理解するだけでなく、「身体の中に染み込んでいく時間」
が必要だからです。

ある長い期間、英文や単語を何度も聞いているうちに、少しずつ身体や
潜在意識に落ちていき、あるとき、結構いきなり英語が聞き取れるよう
になっていきます。

そしてその意味を翻訳せずに、わかるようになってくるのです。
Good morning!」や「Good bye!」の類と、理屈は同じなんです。

何度も言いますが、そのようなレベルで身につけていくためには、必ず
ある程度以上の「時間」が必要なのです。

言い換えると、毎日英語に触れる習慣を作ることが最も大事で、それが
英語を習得するための一番の近道だということです。

イメージとしては、時間をかけて英語を身体に染み込ませていくという
感じに近いですね。

 
■レポーター:
それではあなたは、具体的に何をどう習慣つけているのですか?

□返答:
やはり3つあります。

あまりいろいろやることを決めても必ず続かなくなるので、気楽に短い
時間で取り組めることをやるようにしています。

1)NHK英語ニュース(LIVE)を聞く       5分
2)自分のことを説明する1分間スピーチを音読     5分
3)基本構文1つをピックアップし、5例文を考えて話す 5分

・リスニング  ⇒ わからない単語を意識する

  知っている単語を聞き取ることと、知らない単語をメモするように
  しています。内容を理解するのは、レベル上がっていけば自然にそ
  うできるようになります。

・音読     ⇒ 口を動かす。自分のことを説明できるようになる

  自分の好きなことや健康など、いろいろな話題について1分間程度
  の説明文を作っておき、それをすぐに話せるようにしていくことは、
  あとでとても助かりますよ!

・スピーキング ⇒ 実戦を意識し、基本構文を使えるようにする

  実戦を意識して(相手をイメージしながら)、基本構文を一つずつ
  使えるように、覚えて話せるよう練習していきます。

現在は、NHK英語ニュース(LIVE)を30分は聞くので、もっと
長い時間行っていますが、最初の頃はまだ習慣化していないので、内容
よりも習慣化させるために力点をおいて、短い時間から始めました。

まず3分、次は5分・・・というように。

それからこれも大事なことの一つと思いますが、以上の練習は必ず家で
机に向かってやる必要はありません。

毎日学習する部分を決めておきさえすれば、外出先や移動中、そして何
かをしながらでもできるということ。

とにかく毎日必ずやるということが大事ですね!
 

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