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英語を英語のままイメージで理解
英語を早く身につける上で、とても大事なコツの一つだと思っているも
のがあります。よく言われていますが、英語を英語のままとらえること
です。
従来は、相手から質問されて返答するまで、日本語訳をやっている人の
場合は次のような手順になっていると思います。
英語を聞く⇒日本語訳⇒意味理解⇒日本語で文作成⇒英訳⇒英語で話す
となり、6手順になっています。とてもまどろっこしくて、ネイティブ
と通常のスピードでは会話ができません。
なので、日本語にしてから処理をするということを無くすように、最初
から取り組んでいくべきだと考えています。
その場合の手順としては次のようになり、2ステップを省略することが
できます。
英語を聞く⇒英語で理解⇒英語で文作成⇒英語で話す
となり、4手順での返答です。
ここでポイントとなるのは、
①どうやったら英語を英語のまま理解できるようになるのか
②どうやったら直接英語で文を作れるのか
ということです。
この部分がとても大事で、その練習のやり方次第で大きく差が出てくる
ことになります。
その具体的なやり方を、自分のことで考えてみます。
①英語のまま理解する
・意味のある固まりごとに、英語のままで理解しています。
・できるだけ場面をイメージしながら理解するようにしていますが、
それほど割合は大きくないように思います。
・どちらかと言うと、かなりの回数を聞いて聞き慣れているので、英語
を日本語のように直接扱って理解しているという感じです。
どういうことかと言うと、日本人のほとんどは「グッドモーニング」は、
日本語に訳したり、英語のスペルをイメージしてから意味を理解するよ
うなことはしていないと思います。
あたかも「グッドモーニング」という日本語であるかのように、直接的
に意味を理解しているはずです。
それと同じように、「ゴーショッピング」と聞いたり、「go shopping」
という文字を見たら、瞬間的に「買い物に行く」と理解しているのです。
まるで「go shopping」を見たり聞いたりしたら、それが「買い物に行く」
と見えているかのようにです。
これなどは「スーパーに向かって歩いている」というようなシーンを思
い浮かべているわけではなく、「グッドモーニング」と同じように日本
語化しているイメージに近いです。
この部分でのポイントは、「繰り返しによる慣れ(瞬間的変換)」のよ
うに感じます。
②英語で文を作る
この点についても、同じように自分のことで考えてみます。
オンライン英会話の際に、自分の住んでいるところを相手に尋ねられた
りすると、
・一瞬、東京と自分の住んでいる場所が記された日本地図を思い浮かべ
・そのあとフッと頭の中に「It takes about ‥」という構文が浮かび、
・「‥ 1 hour from Tokyo by airplane.」と続けているように思います。
⇒日本地図のイメージから「It takes about ‥」構文を引き出している
というような流れです。
また、相手に「海外旅行をしたことがありますか・・」と聞くときなど
は、
・一瞬、世界地図を思い浮かべ
・そのあと「Have you ever been to ‥」の構文が浮かび、
・「‥ foreign country ?」と続けているように感じます。
⇒世界地図のイメージから「Have you ever been to ‥」構文を引き
出しています。
以上のように、あるシーンと構文、あるいはフレーズを結びつけて覚え
ておき、実際のときにはそのシーンから構文を引き出すようにしている
ように感じるのです。(考えてやってはいないので、フィーリングです)
全てにおいてではありませんが、見たり聞いたり行動したり体験したり
など、身体を使って感じたりできるものの場合にはその傾向が強いです。
海外に行ったり、ネイティブの友人と話したりなど、身体を動かして
経験したことが記憶のストックにあるからかも知れません。
いずれにしろ、ただ単に暗記するのではなくて、写真やイラストなどと
リンクさせて覚えるようにすることが大事だと思います。
そのことにより、何度も繰り返してイメージと結びつけたものは、その
イメージを見ることにより、覚えた構文などをフラッシュバックできる
ようになります。
何ごとも、左脳だけで理論的に覚えるのではなく、イメージや写真、あ
るいはイラストや感情を使い、文と重ね合わせて覚えるのが上達の近道
だと考えています。
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