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英語を使えるようにするための方法
「知っている」を「使える」に変えるのは、とてもむずかしいと
思います。一方で、とても簡単だと思うときも、少しだけあります。
どういうことかと言うと、学校の授業のようにこちらが求めていると
いないに関わらず、知識として説明され覚えさせられたものは、比較的
忘れ易いということ。覚えていても「使える」ものにはならないという
こと。
また、別の例で言うと、自分で画一的にあるテキストを最初から順に
勉強し、覚えていったようなものは、やはり忘れ易くて必要なときに
出てくることはなくて、結局「使える」のレベルにはなりません。
若い頭の柔らかいときは別かも知れませんが、ある程度以上の年齢に
なったなら、自分の強い欲求や感情の伴わない知識は、身につかない
ということだと思っています。
反面、使えるようにすることが比較的簡単だと思うときのことを考えて
みます。
それは、相手がいてその人にあることを尋ねたいという欲求があるとき
に、そのように感じることが多いです。
つまり、相手に質問してその答えをもらって、自分の疑問を解消したい
というような強い欲求があるときは、そのときの質問した文や会話の
やり取りがすぐに頭の中に入り、別の人に同じようなやり取りができる
ようになるのです。
自分にとって何かがプラスになるようなことがあり、それに強い欲求や
感情が伴っているときは、覚え易く、使えるようになり易いということ
です。
特性を理解し効率良く進める
このような年を重ねた人間の学習特性に沿って考えると、効率的な学習
のやり方としては、
①自分で話したいと思っている「話題」、使いこなせるようになりたい
「基本文」、是非覚えておくべきだと感じている「フレーズ」に絞っ
て学習する。
②どんどん先に学習を進めていかない。
ある「覚え易い」、あるいは「取り組み易い」単位で取り組み、集中
して学習する。(例:1分間スピーチ程度の5~10文を対象にする)
できたら実際の会話で使うなどして、ある結果を出してから次に学習
を進めていく。
③繰り返し学習できるしくみを作る。
やはり私の場合は「忘れる能力」がとても優れているので、それに
打ち勝つだけの復習回数が絶対に必要です。
オンライン英会話レッスンで中級のhanasoメソッドをやっていますが、
どうしても3~5回は繰り返さないと頭に入りません。10回くらいは
復習しないと、すぐに消えていってしまいます。
結局、どうしているかというと、A4の用紙をメモ用紙として、そこに
1分間スピーチ程度の5~10文の内容を書き、小さく折りたたんで
持ち歩くようにしています。(ノートだと対象が多くて、逆に集中で
きなくなるので、あえてメモ1枚としています)
そして、わずかな時間を見つけては、そのメモを眺め声を出して音読
です。車で信号待ちのとき、病院の待ち合い室などで。
(大勢の人がいる場所では、小さな声でつぶやいています)
何枚もメモが溜まると、最後にはそれを束ねて接着剤で端部をくっつ
けたあと、製本テープを貼って復習用ノートにしています。
つまり、泥臭くやっているということ。
以上は、私のやり方ですが、人それぞれ自分の生活や環境にあった、
効率の良いやり方というものがあると思います。
それをしっかり自分なりに考えて、繰り返し積み重ねていくしかないの
です。残念ながら、楽をして一瞬で話せるようになるという方法は、
ありません。
結局は「小さいことの積み重ね」だと思っています。
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