トップ英語を使えるようにすることのむずかしさ

英語を使えるようにすることのむずかしさ

英語を覚えるのは比較的簡単ですが、実際に使えるようにするのは
なかなかむずかしいものです。

例えば、基本文を一つ暗記するのは、わずか数分で記憶することができ
ます。

そして覚えたすぐあとには、誰かに「話してみて!」と言われたなら、
すぐにその文を言うことができます。

memory

つまり、「覚えることは簡単」だということです。

それなら、数分で1つの基本文を暗記できるのですから、なぜ1ヶ月
くらいである程度の英会話ができるようにならないのでしょうか?

ここに、「勉強する上でのむずかしさ」と「英語習得でのむずかしさ」
があります。

それは何かというと、一つは覚えたことを保持するということのむずか
しさです。

上で書いた「覚えた」の意味ですが、正確に言うと「一時的に記憶した」
という意味になります。あくまでも「一時的に」ということです。

年を重ねて記憶力の落ちたものにとっても、ある一文を覚えることは
たやすいです。しかし、そのあと何もしなければあっという間に消えて
しまいます。

何か特別な印象が残っていない限り、それこそ「あっ」と言う間です。

つまりこの記憶は「短期の記憶」なのですね。時間経つと消えてしまう
のです。学生時代に記憶した英語は、苦労して覚えたものを除き消えて
しまっています。

消えてしまったり断片化してしまっているのなら、話せるわけはありま
せん。

 

話せるようになるために

話せるようになるためには、この短期記憶をどうやって長期記憶に変え
ていくのかという、まだ大きな課題があるということです。

この知識を保持しておくということが、「勉強する上でのむずかしさ」
であり、これは何の勉強でも同じですね。

まずは、この第1の課題をどうやってクリアしていくかです。
受験戦争を戦い抜いた人は、すでにその方法を知っていることでしょう。

そしてもう一つの課題、「英語習得でのむずかしさ」です。

これは何かと言うと、知識を保持している上での課題で、必要なときに
必要な英文を引き出せるかということです。

memory1

つまり、その英語の知識は必要な場面で半ば自然に出てくるほど、
「自分のものになっているのか」ということです。

ある「場面」を見て自分の「言いたいこと」を思ったときに、適切なこ
とを英語で言えなければ、結局、話せるとは言えないのです。

英語を話せるようになるためには、英文を覚えたあと、この2つの課題
を乗り越えて初めて、本当にできると言えるようになるのです。

「一時的に覚えた」ということは、「話せる」というようになるまでの
中の、まだ30%程度のところにいるに過ぎないのです。

この30%程度の位置となる一時記憶を、どうやって効率よく2つの課題
をクリアし、身に付いたと言えるレベルにもっていくのか・・。

この部分がとても重要なポイントであり、そのやり方次第で話せるよう
にもなり、話せないままでいることにもなります。

そこのところをいろいろと考えて試行錯誤し、英会話を楽しんで話せる
ようになりました。

そのトライしたこととその結果について、次から書きたいと思います。

■関連の記事:
 ・英語を使えるようにするための方法
 ・英語を話すために必要なスキルを考える
 ・英語を英語のままイメージで理解
 ・英語の語順で理解することとは
 

a:2798 t:1 y:0