トップ学 習 暦第3部:日本人クラブ

第3部:日本人クラブ

わたしの英語熱は、日本人クラブに行って一気に加速しました。なぜならそこで初めて、英語で会話することの「楽しさ」を、実感したからです。

その内容を書くにあたって、まず先にその頃のわたしのレベルについて、整理しておきたいと思います。

そのときの実力

わたしがベトナムへ行った直後のときの実力は、約5分程度の会話ができる程度でした。

・頭の中で文を組み立てて終わってから話すというレベル
・文章を日本語で考え翻訳し、終わったら話すというやり方
・連続会話は無理。テンポよい会話は当然不可

ベトナム3.5ヶ月滞在後の実力

マンツーマンでゆっくりした会話なら、30分はできるレベルになっていました。(間に長い空白を入れての会話ではありません)

・あまり日本語を使わず、英文を少しずつつなげながら話すやり方がわかってきた。
・友達とテンポ良く会話できることが、すごく楽しいと感じれるようになった。

ほとんど話せないに等しい人間が、30分という時間を連続で話せるようになったのですから、本人にとってものすごくショッキングなことでした。行く前は英語コンプレックス人間だったのですから、その喜びはひとしおでした。

おかげで、ベトナムはわたしにとって、特に思い出深く記憶に残る国となりました。

英語熱が加速したきっかけ

あるとき仕事が終わりプロジェクトの責任者が一緒に食事に行こうと誘ってくれました。いつもは会社で契約した車に乗り、住んでいるマンションで食事をするのですが。

その日は日本人レストランに行き、日本食を食べました。そして食事が終わってから「もう少しお酒を飲みに行こう。そしてそこで英会話の実践練習をしよう」・・ということに。

当時、ハノイには日本人クラブが4箇所、スナックが2箇所くらいあったように思います。わたしたちはその中の1箇所へ向かいました。

日本人クラブ到着:

車が店に着くとすぐに店の前にいた担当らしき人が、車に近づいてきてドアを開けてくれました。

「サンキュー」と言って車を降り、その人の案内で店の中に入っていきました。1階右手にはカウンターがあり、スナック風のシチュエーション。

cocktail

わたしたちは左側にある階段を上り2階へ移動。2階はいくつかの小部屋があり、扉のないオープンな構造で、中にはコの字型にソファが置いてありました。

そこに適当な間隔で座ると、店のスタッフがすぐに部屋に入ってきて、目の前で紹介。つまり一緒に話したい相手を選び指名するということでした。

店の若いスタッフ:

相手は若いベトナムの女性で、紹介では日本語が話せる人、英語だけの人、日本語と英語が話せる人の3タイプでした。

わたしは日本語を話せる人を選べば、日本語だけの会話になってしまい、英語の練習にはならないため、すぐに英語だけの人を選びました。

店のシステムはあとでわかったのですが、要は一緒に話をしたい相手を選び、その相手は隣にきて座り、1時間一緒に話をしてくれるというものでした。

こちらはビールやウィスキーなどを飲みながらなのですが、相手のほとんどはお酒は飲みません。なので、ジュースやミルクを飲むように勧める、ということになっていました。

cocktail2

選んだ相手:

わたしは大学を出たばかりだと言う女性を選びました。自己紹介のときの英語の発音がきれいで、自分の子供くらいの年齢、且つ非ネイティブの人なので、何となく話し易そうに感じたからです。

以前、英会話の講師がネイティブのカナダ人で、その深い底のない瞳でじっくりと見つめられると、すごく緊張したものでした。

しかし若くて非ネイティブの同じアジア人でしたので、なぜかはわかりませんが、すごく気持ちがリラックスしたのを覚えています。

いよいよレッスンスタート

まずはもう少し細かい自己紹介からです。わたしはその女性に
どこの大学を出たのですか?
と聞くと、ハノイの大学を出たと答えたのですが、その間、台湾の国際大学に6ヶ月留学したとのこと。

そこではネイティブの欧米人講師より、みっちり英語を教えてもらい、発音を矯正されたとのことでした。

どうりで発音が素晴らしいわけです。他の英語が話せる人は、少しベトナム語の訛りが混じっているのですが、その人はまったく訛りがありませんでした。

近くに住んでいるの?
両親と一緒に住んでいるの?
どうやって通勤しているの?

台湾はどうだった?
日本をどう思う?
もっと海外旅行をしてみたいですか?
     ・
     ・

5分間話しをして、もう頭が疲労困憊状態です!!
続く質問が思いつかず、無口の時間が・・・・・。

headach
 

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