トップ形容詞を並べる順序に決まり

形容詞を並べる順序に決まり

 日本語では複数の形容詞を使うことになった場合、その順序には特に
 決まった制約がありません。

 「2つの大きな赤いリンゴ」でも「赤くて大きな2つのリンゴ」でも、
 「大きな2つの赤いリンゴ」でも、どれも別に不自然な表現とはなり
 ません。

 ところが英語の場合、形容詞をいくつか並べる場合には、その順序に
 一定の原則があるのです。

 上の例の場合だと、two big red apples と言うべきなのです。
 これがその原則に沿った表現になります。

 「新品の/赤い/きれいな/カップ」と言いたい場合はどうでしょう。
 普段、あなたならどのような順番で言っていますか?

 答えを言う前に、その一定の法則について考えてみましょう。
 二つの正しい順に並べた例文を上げてみます。

 My sister lives in a nice new house.
 There is a beautiful large wooden table in the kitchen.

 形容詞と名詞の部分を上げてみると、
 a nice new [house]
 a beautiful large wooden [table]

 nicenew より先に来ています。また、
 beautiful large wooden となっています。

 nice とか beautiful は、「自分の意見や考えを表現している」形容詞
 ですが、それが前にきています。

 また new とか large、wooden の形容詞は、年齢やサイズ、カラー
 などの「事実を表現する」形容詞になっています。

 そしてさらに「事実を表わす形容詞」の中でも、決められた順序がある
 のです。

 

並べる順序の原則

 最初に「冠詞」があり、そのあとに形容詞が次の決められた順に並べ
 られます。

 ①序数 → ②数量 → ③形状 → ④大小 → ⑤新旧 →⑥色/材料・所属

 しかし、これをそのまま覚えるのは大変です。
 なので、大まかな目安をまずはしっかり覚えましょう。

 「容易には変えられない性質ほど、修飾される名詞の近くに来る
 です。

 先に上げた例の two big red apples の場合、
 two は容易に threeone に変えることができ、
 big はナイフで切ればすぐに small になります。

 しかし、redgreenyellow などには容易には変えられない・・
 というわけです。

 では、先に問いかけた「新品の/赤い/きれいな/カップ」の場合は
 どうなるでしょう。

 a new beautiful red cup ですね!

例文5題

 もう少し例を上げてみます。
 ①序数 → ②数量 → ③形状 → ④大小 → ⑤新旧 →⑥色/材料・所属

 例1)小さくて黒いビニール袋
    a small black plastic bag
  = a + ④small + ⑥black / plasticbag(名詞)

 例2)古くて白い木綿のシャツ
    an old white cotton shirt
  = an + ⑤old + ⑥white / cottonshirt(名詞)

 例3)a pretty tall young American girl
  = a + ③pretty + ④tall + ⑤young + ⑥Americangirl(名詞)

 例4)the last two old gray brick houses
  = the + ①last + ②two + ⑤old + ⑥gray / brickhouses(名詞)

 例5)背が高くて細い男性
    a tall thin man
  = a + ④tall / thinman(名詞)             

 注)大きさの中でも「サイズ・長さ・縦」の表現が先に来て、
  「状態・幅・広さ」があとにきます。
  ・長くて狭い通り  a long narrow street
 

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