第28話:会話の応用力を延ばす勉強法とは
英語の応用力をつけるには、どうしたら良いのでしょうか?
ボキャブラリの増強など英語の基礎力をつけることに対しては、誰で
もその必要性とやり方がわかっているかと思います。
しかし応用力を伸ばすとなると、どのようにすれば良いのか、はっき
りとわかっていないのではないでしょうか。
ある程度話せるようになってから、さらに自分の英語を自在に話せる
ようになりたいと考えるようになって、あらためて出てくる課題では
ないかと思います。
ここ1、2年、わたしもこの応用力をさらに伸ばすには、どのような
やり方をするのが良いのかと、ずっと考えてきました。
いろいろな要件があってまだ明確な答えにはなっていないのですが、
大筋このようにするのが良いのではというように、感じ始めているこ
とがありますので、今日はこのテーマについて書いてみました。
まずは、わたしたちが普段話すときの日本語のことを考えてみました。
するとふと思ったことがあります。
何かと言うと、日常生活の会話というのは、特別に特殊な文を使って
話しているのではないと言うことです。
あるいくつかの基本的な文を使い、そのときどきに合わせて語句を入
れ替えながら話しているのだということ。
もう少しわかり易く言うと、ほとんどがお決まりのフレーズであり、
その部分部分を使いまわしているということに気づいたのでした。
1級決まり文句
少しわかり易く例を上げてみます。
・How are you ?
お元気ですか?
・Just a moment, please.
少々お待ちください。
・Take care.
元気でね。
これらは決まり文句ですが、置き替える部分は特に無くて、まったく
の決まり文句です。
こういう場合に使う言葉・・として、ただ暗記すれば良いです。
そのシチュエーションになったら、暗記したフレーズを何もいじらず
にそのまま発声すれば良いです。
このような文を「1級決まり文句」と読んでいます。
2級決まり文句
それに対して、次のような文があります。
・Are you free next Sunday ?
今度の日曜日は暇?
・I have something to do that day.
その日はちょっと用事があります。
これらの文は、まったく決まっているフレーズに、置きかえれる部分
のくっついた決まり文句の文になっています。
「Are you free」が決まっているフレーズで、
「next Sunday」が置きかえれる部分。
「tonight」や「tomorrow」などに。
「I have something to do」が決まっているフレーズで、
「that day」が置きかえれる部分。
「today」や「next Sunday」などに。
つまりこのような
「決まっているフレーズ + 置きかえれる部分」
を持った決まり文句を「2級の決まり文句」と読んでいます。
わたしはこの「2級の決まり文句」がとても重要だと思っています。
まとめ
日常で良く使うこの「決まっているフレーズ」をたくさん覚え、そし
てこの「置きかえれる」部分を素早く置き換えることができるように
なれば、会話の70%はスラスラと半ば自動的に対応できるのように
なるのではないかと思っています。
この2級決まり文句の決まっているフレーズをたくさん覚えること。
さらにこの置きかえれる部分を半ば無意識に素早く入れ換えれるよう
になること・・・
これが自分の応用力を延ばすことの一つではないかと思っています。
つまり完成した文で覚えるのではなく、「決まったフレーズ」や「置
き換えれる」部分を意識し、全文ではなく「要素」部分で覚えていく
という考え方です。
それが応用力をつける大事なポイントの一つだと。
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