基本文を使いこなせるようになるということ

英語が話せるようになるためには、基本文の音読が大事・・。
ある程度の数の基本文をしっかり覚えて使いこなせるようになることで初めて、英語が少しずつ話せるようになっていったと思っています。

speaking

今回はこの「使いこなせるようになる」という部分について、もう少し細かく書いてみたいと思います。

最初にはっきりしておきたいのは、「使いこなせるようになる」ということは、文を暗記したあとで、話すときにその文を思い出しながら順に話していけるというくらいの感覚ではないということです。

時間をかけて少しずつ作文しながら話す、あるいは先に頭の中で文を作ってから話すというレベルではありません。もっと深いレベルで使いこなせるようになる必要があると考えています。

そうでないと、英語で話そうとするときにはいつでも、頭の中はフル回転で作文を続ける状態となり、すぐに疲れてきて長く話し続けることができません。

 
例えば、
「どんな種類の飲み物・・・」と考えたなら、即座に
 What kind of drink / do you [  ] ?
と、口が勝手にサラサラッと動いていくようなレベル。

「どのくらいの時間かかる・・・」と考えたときは、即座に
 How long does it take ・・・ ?
とすぐに口が動くようなレベル・・ということなのです。

頭の負荷が上がるのは話し出しの一瞬で、すぐにリラックス状態になり、そのあとはリスニングに集中することになり、異なった脳力を使うことになります。

このように、緊張だけではなく間にリラックス状態が何度も入るため、長く話を続けることができるのです。

このようなレベルになるまで、ターゲットにしていた基本文の音読を反復練習したことによって、会話の中でそれらの文をスムーズに使えるようになっていきました。

話すことに慣れる

実際の会話をしているときは、相手に質問されたり、あるいは自分が質問を返すべきタイミングとなったときに、あまり時間の余裕がない中で話していくものです。

会話には間というものがあり、ある短い時間の中で話し掛けなければならないと、自分でかってに思っているだけなのです。実際はどれだけでも時間があるはずなのですが・・。相手を長く待たせたら悪いと思ってしまうのでしょうね。

conversation

最初の頃は、そのような余裕のない中で会話をする人が多いと思います。しかし、いずれ話すことに慣れてくると、どう話したらいいか迷ったときには、「ちょっと待って!」と言って、文をまとめる時間を稼ぎながら話を続けることができるようになっていきます。

そんなことを繰り返しながら使える文も増え、他のいろんな表現も使えるようになっていき、中級へステップアップしていくわけです。
 

 

口で覚えるということ

ここで話を最初に戻しますが、
ある数の基本文を覚えるだけではだめで、徹底的に繰り返して「使いこなせるようになる」ということが、とても重要だということです。

私はターゲットの基本文を1枚のリストにして部屋の壁に貼り、1日に何回、1週間に何回、それを何カ月も繰り返し続けました。ちょっとしたすき間時間を利用して何度も何度も。

すると、頭で覚えたという程度ではなくて、言いたいことをイメージしたらすぐに口が動き出して英文を話し始める・・という感覚になることができました。頭というよりは、唇がその文やフレーズを覚えている・・と、思ってしまうほど。

口がひとりでに動き出すくらい、ひたすら同じ文を繰り返し読み上げること。この繰り返しが、文を頭の奥深くまで染み込ませ、新しい回路を作り上げていくのだと考えています。

このようなレベルになったときこそ、本当にその文を使いこなすことができるようになったのだと思っています。

ちなみに、その時に取り組んだ基本文の例を少しだけ上げると、

What kind of drink do you like?
How long does it take to go from your house to the office?
Have you ever been to Hong Kong?
What time do you usually get up in the morning?
How many hours a day do you usually use English?
       ・
       ・
など、疑問文が多かったです。

まず最初は、繰り返すことがあまり重荷にならない程度の、40~50くらいの基本文に絞るのが良いと思います。私はそれらを1枚のリストにし、最初の文から最後の文まで、一目で見渡すことができるようにまとめました。


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