シンプルに話す|「人」や「もの」を主語にして話す

シンプルスピーキングをするためには、いくつかのポイントがありますが、今回はその中でも重要な「主語」の選び方について、まとめてみました。

相手に何かを伝えようとするとき、その内容を表わす文は必ずしも一つとは限りません。いろんな言い方で、ほぼ同じ内容を伝えることができるものです。

その点は日本語でも英語でも同じなので、特に異論はないかと思います。それら複数の文の中でどの話し方を選択するかによって、文を簡単にしたり難しくもしたりすることになります。

取り分け中でも、「主語」の選択は大きな要素となります。「人」を主語にして話すこともできるし、「もの」を主語にして話すこともできます。

また、肯定文で表すこともできるし否定分で表すこともできます。同じように、能動態でも受動態でも・・。

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■シンプルスピーキングのポイント:
①「人」や「もの」、「動作」を主語にする
② より具体的に表せる「1つの動詞」を使う
③ 「他動詞」を使って明快に話す
④ 「能動態」で話す
⑤ 「肯定表現」で話す
 

 

「主語」の選択

いろいろとありますが、今回は「主語」の選択についてです。

1.人
2.もの
3.動作

1.主語が「人」のケース

コミュニケーションの主人公は自分です。
一番オーソドックスなのは、「I」か「We」で文を話し始めるケース。

なので、「人」を主語にした英文の組み立てをマスターする必要がありますが、ほとんどの方はすでにできるようになっているかと思います。

「I / We」が主語の文、あるいは文脈によって「You /He /She /They」などを使う文の例です。中学で習った本当に基本の部分ですので、詳しく説明する必要はないでしょう。

例文:
I speak English.  (私は英語を話します)
We love English.   (私たちは英語が好きです)
Do you like English?(あなたは英語が好きですか?)
He studies English. (彼は英語を勉強する)
She go shopping. (彼女は買い物をする)

シンプルスピーキングでは、このような「S+V+O」の第3文型に、場所や時間などの補足表現をくっつけて、できるだけ簡単でわかり易い表現にして、話をするようにしています。

2.主語が「もの」のケース

基本は「人」ですが、英語では「もの」を主語として文を組み立てるケースもかなり多いです。日本語ではあまり多くないですが、英語では視点を「もの」に置いて物事を表現するということが、普通のように行われる言語文化となっています。

また、「もの」は「もの」でも物理的な「もの」だけではなく、抽象的な「もの」など、例えば「現象」や「抽象概念」なども、主語になったりしています。

ときに「もの」を主語にすることで、文がとてもシンプルでわかり易くなったり、話そうとする内容を一層強調するようなことになるときもあります。

「もの」を主語として表現する文を、さらりと使い分けれるようになるならば、間違いなく会話力はアップして、柔軟な表現ができるようになるでしょう。

「もの」を主語とする表現や、次の「動作」を主語とする表現を使いこなせるようになることは、英語力を高めていくための大事なポイントの一つと言えるかも知れません。
 

 

例文による比較

例を上げてみますので、表現の仕方の違いを感じ取ってみてください。

「ものが (S) → ~する (V) → 何かを (O) 」というSVOの文。

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【1】
仕事のために私は東京に来た。
I came to Tokyo for my job.
       ↓
My job brought me to Tokyo.

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【2】
悪天候なので私たちは、出発できなかった。
We could not start because of bad weather.
       ↓
Bad weather prevented us from starting.

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【3】
霧は列車が定刻に到着するのをさまたげた。
The train could not arrive on time because of the fog.
       ↓
The fog prevented the train from arriving on time.

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【4】
この道を5分歩けば、駅に着きます。
If you walk along this road, you will get to the station in five minutes.
       ↓
Five minutes walk along this road will bring you to the station.

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【5】
この写真を見たとき、楽しい日々を思い出しました。
When I saw this picture, I remembered the happy days.
       ↓
This picture reminded me of the happy days.

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【6】
この本を読めば、フランスの生活が良くわかります。
The French life style is easily understood if you read this book.
       ↓
This book gives us a clear idea of life in France.

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【7】
彼女は7年間パリに滞在した。そのため彼女はフランス語をとても上手に話します。
She has lived in Paris for seven years, so she speaks French very well.
       ↓
Seven years stay in Paris has enabled her to be a good French speaker.

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