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悩み12:CDかけっぱなしは効果的?
ある雑誌にこのような記事が書いてありました。
「とにかく時間あるときは浴びるように聞く」
「四六時中聞きまくる。聞いた時間の長さがリスニング力になる」
そしてまたある英語関係の方曰く、
「その意味を理解してから聞かないと、効果は期待できない」
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要は「CDのかけっぱなし」と「内容理解してから聞く」とでは、
どちらが正しいリスニング練習のやり方なのでしょうか?
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どちらも大切な練習方法です。
ただし、そのやり方にはより適切な順序というのがあるので、そのや
り方に従って取り組む方が、効果が得られ易くなります。
理想的な流れとしては次の通り。このような進め方が効果的です。
1.最初は何も見ないで聞く
⇒聞き取れた語句から全体の流れを「推測する」
2.順に語句の意味を確認してから聞く
⇒【英語の語順】【意味のある塊ごと】に内容理解し咀嚼する
3.再び何も見ずに聞く
⇒それでも分からない部分を調べ、確認する
伸ばしたい推測能力
「最初に何も見ないで聞く」というのは、必ず必要なプロセスです。
聞き取れない語句があったとき、その意味を前後の文脈から
「推測する」という作業がとても重要です。
最初から読んで理解してしまうと、実践の場で聞き取れない語句があ
った時に、前後の文脈から意味を推測するということができなくなっ
てしまうからです。
この推測しよとする姿勢(無意識)、並びに鍛えられた推測能力とい
うのが実践の場でものをいうことになります。
そして鍛えれば鍛えるほどに、その正答率は上がっていきます。
リスニングの実践の場では、大きな助けとなります。
かけっ放しの効果
一方で、意味が分からないものを長い時間聴き続けても、BGMのように
なってしまい、得るところが少ない ものです。
ですから、まずは聞き取れなかったものに対して推測能力を働かせ、
そして次にはその結果がどうだったのかを確認しながら、英文を理解
していきます。
意味など調べたものを何度も聴いたり、声に出して練習したりと、
そこで得られた新しい知識を、いろいろな形でインプットしていきま
す。
ここでのポイントは、応用力を伸ばすことに重点を置き、文を丸ごと
暗記するよりも、意味のある塊(チャンク)単位で覚え、あとで自在
に追加や組み合わせができるように意識して、取り組むのが良いでし
ょう。
意味のある塊は一つの「部品」であり、会話はメインの部品にサブの
部品を追加し、さらに補足するための部品を自在に組み合わせまとめ
上げていく・・という感覚で捉えるのが良いでしょう。
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