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香港で英語に救われる
第6話:香港トランジットのとき英語に救われた体験
ベトナムに仕事の関係で何度も出張に行くことになったのですが、初めはその行き方がわからないため、先に行ったことがある人間と一緒に行きました。
当時ベトナムへは日本から直行便がなかったため、成田から香港経由でベトナム、ハノイへ移動していました。
そして2回目のとき、前回しっかりと行き方をチェックしたので、一人で大丈夫です‥‥と大見得を切って一人で移動したのです。
ところが2回目は1回目と何から何まで変わっていたため、乗り遅れる寸前ぎりぎりで間に合うということになったことがあります。
というのは、第1回目のときは成田からJALに乗って香港へ移動しました。
そして次は飛行機を降りてからトランジットのカウンターへ行き、そこで乗り換え手続きを行い、その横から中へ入り手荷物検査してからベトナムエアラインのゲートへ移動しました。
第1関門:トランジットカウンター
ところが2回目のときには、同じトランジットのカウンターに行ったら、
「ここではありません!あちらの方へ!」
と英語で言われ、
その方向へ行ってもJALの関係の人がいるわけではなく、そこにはCATHAY航空のカウンターがあるだけ。
何が何だかわからずに再度戻ってトランジットのカウンターで
「わたしはベトナム、ハノイへ行きたい。どこへ行くべきか?」
と先に頭の中で組み立てた英語を言って、尋ねました。
するとまた同じように、
「ここではありません!あちらの方へ!」
と言われたので、
今度は仕方なく意を決してCATHAYのカウンターへ行きました。
そして同じように、
「わたしはベトナム、ハノイへ行きたい。どこへ行くべきですか?」
と聞くと、
「ここで良いですよ。パスポートをどうぞ・・」
となりほっと一息。そして無事トランジットの手続きを終了。
そして斜め向かいのところで手荷物検査を終えてそのまま出ると、その先が3方に別れており、直進方向にはエスカレーターがありました。
どちらへ行ったら良いんだろうと思いながら考えたのですが、どうもエスカレーター以外の方向へ行くような雰囲気ではありません。
そこでエスカレーターに乗るべきか乗らないべきか迷ったたあげく、すぐ近くで掃除をしていた人に、英語で聞きました。
「ベトナムハノイへ行くには、どう行ったら良いのですか?」
「そのエスカレーターに乗りなさい!」
第2関門:エスカレーター
すぐ近くで掃除をしていた人に、英語で聞きました。
「ベトナムハノイへ行くには、どう行ったら良いのですか?」
と聞くと、
「そのエスカレーターに乗りなさい」というだけ。
「前回は一度もこのエスカレーターに乗らなかったのに・・・」
と思いつつ、時間がせまってきた今となってはとにかくその人を信じて行ってみるしかない・・との結論になり、
またまた意を決してエスカレーターに乗りました。
長いエスカレーターを乗り継いで、どんどん下の階へ降りていきました。
最下階へ行き着くと、そこには1台の電車が止まっていました。
一緒にエスカレーターに乗ってきた人はエスカレーターから降りると、みんなその電車に乗り込んで行きます。
またもや、
「前回は一度も地下の電車なんか乗らなかったのに・・・」
と思い、
「もし乗って間違っていたら、ハノイへの飛行機に乗り遅れるな・・」
と思いました。
もう随分時間が押し迫ってきていたからです。
いろいろ考えても結論がでません。
仕方なく近くにいたおじさんに、また聞くことにしました。
「ベトナムハノイへ行くには、どう行ったら良いのですか?」
するとそのおじさんは、
「この電車に乗りなさい」
でした。
第3関門:電車
もう余裕がなくなっていたので、再度意を決してその電車に乗り込みました。
そのときわたしは、まったく香港空港の階層構造が頭に入っておらず、その電車はターミナル移動用だということがわかっていませんでした。
そのため不安な状況が続き、どんどん追い込まれていったのです。
電車に乗っている間も不安で、もしも乗り遅れたら便のチェンジはどうやったら良いんだろう・・などと考えている間に電車は到着。
そこからエスカレーターで上に上がると、ハノイ行きのゲート案内表示があり、ゲートまで走って移動して、搭乗している人の列の最後に並ぶことができました。
その時、残っていた人は7人。
あと数分遅かったら、きっと乗り遅れたんだろうなと思いました。
搭乗した機内で、もらったなまぬるいビールに氷を入れて飲みながら、しみじみ英会話をやっていて良かったなぁーっと感じた瞬間でした。
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