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第2話:語順の問題を理解する

今回は「語順の問題」について、例文を使って説明します。
まずは、次の文を見てください。


<英語> I was reading a book which my father gave me yesterday.

<日本語> 私は、昨日、父がくれたところの本を、読んでいた。


英語の場合

2つの文章の意味は同じなのですが、主語と動詞の位置がまったく違っていることに注目してください。

日本語の場合は、主語が前で、動詞は最後になっていますが、英語の場合は、主語は同じですが、動詞は最後ではなく主語の次にきています。

そのため、意味を掴む場合、英語ではすぐに「わたしは読んでいた」との結論を理解することができます。

このように英語の特長は、結論となる「S+V」を先に述べるということが、一番の特徴になっているということです。

日本語の場合

一方、日本語の場合は「わたしは・・・」と続き、最後になってから「・・読んでいた」と理解することになります。

まず先に付帯状況などを細かく説明したあとで、最後に動詞が出て来て、ようやく言いたいことの全貌がわかることになります。

つまり、
・日本語では
理由を先に述べて、結論は最後に言うという構成ですが、

・英語は、
真っ先に結論を述べてから、あとでその理由を詳しく述べるという構成なのです。

このように、私たちが英語を学習しようとするときには、先にこの「語順の問題」に対する認識を、根本的に換えておかなければ、その後の結果は大きく異なっていくことになります。

そこをはっきり理解して学習していないので、結果として英語がなかなか上達せず苦手となってしまっている人が多いということなのです。

 

英語の文構成

以上のように、英文構成の考え方は、とても論理的でシンプルだと思っています。

1)まず結論を述べる ⇒ わたしは読んでいる →(何を?)

2)詳細を説明する ⇒ 本を →(どんな本を?)

3)続く詳細を説明 ⇒ 父がくれた →(いつ?)

4)更に詳細を説明 ⇒ 昨日 → 終了

まず結論を先に話し、そこに生じる疑問に対して詳細を説明し、更にその説明に生じた疑問に対してその詳細を追加していく・・・という構成なのです。

この文章構成の考え方が身に付けば、スピーキングもリスニングも、更にはリーディングもライティングも伸ばすことができるのです。

東京SIMではこの文章構成の考え方を「英語の語順」と言っています。

ネイティブは全て、センスグループごとに「英語の語順」で聴いたり(リスニング)、読んだり(リーディング)、文を作ったり(スピーキング)(ライティング)しています。

センスグループごとに「英語の語順」で理解すること、考えていくこと、これがネイティブの通常の英語の発想法なのです

・・・と。

注)
わたしは東京SIM研究所の「スーパーエルマー(CBSニュース)」でリスニングを訓練していて、定期的に学習フォローのメールを送っていただいています。

以上の例については、その上野氏が書かれたメールの中のすごく重要と思える部分を抜粋し、わたしなりの理解に基づき再構成して、説明したものになっていますので、その点ご了解ください。

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・第1話:英語が苦手で話せない娘
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