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第12話:複雑な道案内文をやさしく話す

 今回は説明するのが少し苦手だった、道案内の文について練習します。
 道案内文は、多くの場合簡単な1文だけでは終りません。

 go straight

 「真っすぐ行って右に曲がり、○ブロック言ったら左側に△△が・・」
 というように、複数の手順を説明することが多いです。

 日本語で説明するときは、1つの文で複数の要素をスラスラと説明する
 ことができるのですが、これを英語で同じように1つの文で言うのは
 結構むずかしいと思います。

 今回はこういった文を、いくつかのやさしい短文で説明してみます。

例題1:

 「この道の突き当たりを右に曲がって左がわたしの家です。」
         ・
         ・

 いかがですか?

 素早くスラスラッと話せるあなたは、かなり説明慣れしていますね!
 普通は「さて、どう言おうか・・?」と一瞬、考えるのでは。

 これも1文で説明している日本文を、そのまま英語の1文で翻訳しよ
 うと反応してしまったとき、一瞬躊躇してしまうのだと思います。

 こういった道案内の文は、順に複数の文(手順)に分けて説明すると
 簡単になることが多いです。

 そしてそのときのポイントは、それぞれの短文の間に上手に接続詞の
 andthen を入れて、うまくつないでやることです。

 さあ、やってみましょう。

 この文の要素は3つです。
 ・突き当りまで真っすぐ進む
 ・右に曲がる
 ・左側にわたしの家がある

 ここで「突き当り」という日本語の表現を、一瞬考えてしまいました。

 こういった部分を英語でどういうか・・が慣れというか柔軟性という
 か、どのくらいわかりにくい日本語表現を英語化したかの経験力で、
 その対応力が変わってきます。

 ここでは、その通りの「突き当り」は、その通りの「終点=end」と
 読み換えてまとめました。

 結果:
 ・Go straight to the end on this street.
 ・Then make a right turn and you will find my house on the left.
    ̄ ̄            ̄ ̄

 

例題2:

 「池袋は、次の駅で乗り換えて3つ目の駅です。」
         ・
         ・
 change lines

 行き方を聞かれて、よく説明することになるような文ですね。

 ここでのポイントは2つ。
 「次の駅で乗り換える」と「池袋は3つ目の駅」ですね。

 ここで「乗り換える」の意味には、2つのケースがあります。
 一つは、「電車を乗り換える」。
 もう一つは「線(ライン)を乗り換える」です。

 電車を乗り換えるというケースのときは、次のような文になります。

 ・私たちは次の駅で電車を乗り換える必要がある。
  We need to change trains / at the next station.

 ですが今回のケースは「次の駅で線を乗り換えて」という意味の方
 に取れたので、change lines を使いました。

 言い方としてはケースによって少し違いますが、
  You have to change lines または、
  You should change lines  あるいは、
  You can change lines   のどれかを使い、
 次に、
  at the next stop.

 そして、接続詞「そうすると」を入れて、
  Then,
 さらに、
  Ikebukuro will be the third stop.

 結果:
 ・You can change lines / at the next stop.
 ・Then, Ikebukuro will be the third stop.

 最後に、
  ここで重要なのは、
  「要素がどれなのか、いくつの短文で言うか、何を主語にするか
  だと思います。

  ここをいかに素早くさばくか・・が、重要です。
  やはり、繰り返しの練習でしょうね!

 ・参考:(驚異のグロービッシュ英語術

  この本の例題を全てやれるようになれば、確実に英語力がアップ
  しますよ!

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