トップコラム英語の語順で文を作るというやり方

第9話:英語の語順で文を作るというやり方

 前回は「英語の語順で文を理解する」ためのやり方について説明しま
 した。まずはリーディングで、そして少し慣れたらリスニングでも。

 その考え方はリーディングやリスニングだけではなく、スピーキング
 にも生かすことができます。今回はその部分について書きます。

 英語というものの本質につながる部分であり、英語のいろいろな部分
 を構成するための共通の理念になっていると思っています。

 つまり、
 「まず一番言いたいことを言う
 そして、
 「それにつながる補足情報を付け足していく」(重要な順に)
 ・・という考え方です。

英文作成のやり方

 前回の例文を使って考えてみます。今回は読んだり聞いたりするので
 はなく、自分の頭の中でこの文を作る場合についてです。

 例文:
 I went to the supermarket / to buy some food / after I finished my homework.
 わたしはスーパーマーケットへ行きました/食べ物を買いに/宿題を終えたあとで

 英語の語順で文を理解するということに少しでも慣れてきたなら、
 今度は同じ考え方で、同じように文章を作っていきます。

 決して、あちこちの要素まで一緒に考えて作ってはいけません。

1:まず、一番言いたいことを言う

 I went to the supermarket
 わたしはスーパーマーケットへ行きました

 わたしはすぐにここまで言いますが、少し長いと思うのであれば、

 I went
 わたしは行った

 でも良いです。
 まだ慣れていないときは、ここまで細分化してやり始め、慣れてきた
 ら少し広げたら良いです。

 最初の I went to the supermarket まで言った方が、会話の流
 れが良くなりますので。

 

2:次は、重要な補足を言う

 重要な順に補足を言っていくのですが、何が重要かというと、一番、
 文の流れで求められるものです。

 つまり、
 わたしはスーパーマーケットへ行きました → 何をしに行ったの?

 話の流れから、当然、聞く方はこの疑問が出てきます。
 そしてこのことを、話す方は次に言うべきです。

 I went to the supermarket
 わたしはスーパーマーケットへ行きました
     to buy some food
     食べ物を買いに

 これで言いたいことが、ほぼ伝わりました。

3:そして、さらなる補足情報を言う

 次に話の流れとして出てくる疑問は、

 わたしはスーパーマーケットへ行きました
     食べ物を買いに → いつ?

 となりますので、

 I went to the supermarket
 わたしはスーパーマーケットへ行きました
     to buy some food
     食べ物を買いに
         after I finished my homework.
         宿題を終えたあとで

 これですべてを言うことができました。

 このように、まずは一番言いたいこと(結論=主語+動詞)を言い、
 次は話の流れに沿って(聞き手の期待に沿って)、補足表現を付け
 加えていくのです。

 慣れないうちは、各パートの繋ぎ目で、一瞬話すのを休んで次の言い
 たいことを頭の中でまとめてから、話を再開しても良いでしょう。

 一つの言いたい事を言い終わってからなので、そんなに大きな違和感
 はありません。

細かく細分化した話し方の場合

 まだ慣れていないので、細かく細分化したときの言い方は、次のよう
 になります。

 I went
 わたしは行きました → どこへ?
   to the supermarket
   スーパーマーケットへ → 何をしに?
     to buy       → 何を買ったの?
     買うために
       some food    → いつ?
       食べ物を
         after I finished → 何を?
         終えたあと
           my homework.
           宿題を

 ・第7話:今まで使ってきたテキスト
 ・第8話:英語の語順で理解できるようになるには
 ・第10話:スピーキング力をアップさせるための訓練
 ・第11話:スムーズに会話が始まる10の質問文
 

a:20932 t:1 y:0