瞬間英作文よりも瞬間頭出しが大事
昨年、一昨年と、かなり瞬間英作文の練習をしました。
おかげでずい分、素早く英作文をするスキルが伸びたと思います。
瞬間英作文は英作のスキルを磨くことができて、とても良い訓練だと
思うのですが、打てば響くような会話ができるようになるためには、
もう少し別のやり方もやる必要がある ように思います。
日本文を耳で聞いたらすばやく英文を作り話す・・、ですが英会話は
頭の中で日本文を作ってから、素早く英作するものではありません。
また、何度も訓練して覚えておいた日本文を使うことになるチャンス
は、そう多いものではないと思ってもいます。
そのようなことを考えたとき、一番先に必要な訓練とは、まず何を言
おうとするのかを瞬間的に決めることです。
従って、多くの話題やネタ、そして多くの相手に対する質問を用意し
ておく必要がある と考えています。
相手にいろいろと聞きたいことがある・・という状態でフリートーク
をしたときは、いつも楽しく会話ができ、時間が経つのが早いので。
そして次に重要なことですが、
話すことを決めたときに、(日本文は意識せずに)素早くその文の
構文を決めること(=素早く「頭出し」をすること)だと思って
います。
素早く話すときの流れ
例えば、「明日、買い物にいくつもりです」と言いたい時、先に頭の
中でこの文を作り上げるわけではありません。
「~するつもり」と言いたい事の「意味合い」を感じ取り、
すぐにその構文を決めて、「I am going to」と言います。
そう言ってから(そう言いながら)、次に「買い物に行く」という
ことを伝えるため、「go shopping」と話します。
そしてその次に、「明日」と言いたいので、「tomorrow.」と言って
全文が完成します。
つまり、普段の会話は、構文を決めるところから順にブロック単位で
言うことを決めては英作し、声に出して話していくということになり
ます。
なので、スムーズにスラスラと話せるようになるためには、まず大事
なのは「頭出し」作業だということになります。
この部分をいかに素早く、つまずかないで話し出せるかが、一番重要
なカギだと考えてています。
次にくる「何をどうする」というフレーズの部分は、瞬間英作文でも
場面ごとのフレーズ練習でも、どういうやり方でも良いのではないで
しょうか。
もちろん、場所や時間、副詞や副詞句などの補足表現についても、
同じでしょう。
どうやる頭出し訓練
それではこの頭出し訓練は、どのようにやれば良いのでしょうか?
わたしは「絵」や「写真」を使うのが良いと思っています。
いろいろある中の絵や写真の中から、スッと1枚を取って眺め、
気がついたことを素早く英語で話すという練習をするのです。
最初は1文だけ。少し慣れてきたら2文に。
そしてずい分慣れてきたら3文、4文と増やしていけばいいです。
言おうとすることについて、素早く「頭出し」をして、そして
それに遅れずにフレーズ(動詞+名詞)までを言うようにします。
補足表現は、少しずつ慣れてきたら付け加えるようにすれば良い
でしょう。
このような訓練を繰り返すことにより、本当の意味での瞬間
スピーキング能力を向上させることができるのではないでしょうか。
a:4333 t:1 y:0