トップコラム中国かけすクラブのママの英語勉強方法

第13話:中国かけすクラブのママの英語勉強方法

 以前、中国広東省に長期滞在していたときのこと。住んでいた街の近
 くに常平という街があり、広東省東莞市の中の大きな街の一つでした。

 東莞市が一千万近い人口で、常平も恐らく5百万人は下らないほどの
 大きな街で、日本人も千人は住んでいると言われていました。

 その常平の大きなホテルの1階にかけすクラブというのがあり、外国
 人相手にお酒を飲ませたりカラオケで歌を歌わせてくれる場所でした。

 あるときそこへ同僚と飲みに行ったときの話です。

 そこには二つのフロアーがあり、一つは4人掛けの丸いテーブルで、
 お酒を飲みながら話をしたり、大きなプロジェクションテレビを見る
 ことができるコーナー。よくサッカーやバスケットボールの試合が放
 映されていました。

 もう一つのフロアーは日本人カラオケのコーナーになっていました。
 当日は久しぶりにカラオケを歌おうということになったので、そちら
 のフロアーに移動。

 日本のカラオケのシステムとは少し異なり、話相手をしてくれる人が
 ついて、お酒の準備とカラオケの手配をしてくれるという、どちらか
 というとバーのようなシステムの店でした。

 china club

 最初に来てくれたママは若くてスタイルが良く、結婚したばかり。

 前置きが長くて申し訳なかったのですが、今回の話はそのママのこと
 ついてです。

中国ではめずらしい言語能力

 そのママの何についての話かと言うと、言語能力の高さにとてもびっ
 くりしたことについてです。

 つまり彼女は中国人にしてははめずらしく英語が堪能で、さらに他の
 国の言語まで話せるのです。(中国では上海や北京などを除くと、ほ
 とんど英語を話せる人がいません)

 最初挨拶から始まり、飲み物の注文をしたりするうちに、円テーブル
 のフロアーの話になりました。そちらにはいつも多くの外国人が来る
 とのこと。

 一番多いのはドイツ人だと言うので、
 「それじゃあ、あなたはドイツ語を話せるのですか?」
 と聞くと、
 「少しだけ。ほとんどは英語でやり取り」と。

 中国では英語が話せる人は珍しいので、
 「それではどうやって英語を勉強したのですか?」
 と聞いてみました。 

 (ここからは全て英語での会話です)

 「特に学校には行っていません。お客さんが教えてくれたの」と。

 最初の頃、ここに来るお客さんとは
 「いらっしゃいませ!」
 「何を飲みますか?」
 「どこから来たのですか?」
 というような会話から始まったよう。

 そのレベルの会話は自分でチョコチョコッと勉強して覚えたらしい。
 そして、そのあとは全て店に来たお客さんとの会話で覚えたとのこと。

 近くの会社に出張で来てそのホテルに泊まっていたアメリカ人が、一
 人で下のクラブに飲みに来て、親しく片言の英語で聞いてくる女性に
 対して、やさしく何度も会話を教えてくれた・・ということでした。

 

英会話の実力

 彼女の実力はかなりのもので、店の中で出るような会話はすごくスラ
 スラと流暢に話せるほど。文法的にどうだという部分はありますが、
 それ以上に聞く方に分かり易い、メリハリのある話し方でした。

 このことから感じたことは、英語はやはりコミニュケーションのツー
 だということ。手段であり目的では無いということ。

 英語を使ってコミニュケーションしてナンボだということです。
 使わないなら・・・意味がない・・・ということ。

英語勉強で大事なこと

 英語を勉強するにはいろいろなやり方がありますが、重要なのは
 「実地訓練毎日使う)」
 であり、話せるようにならなければならない
 「必然性があること
 なのだなぁと、強く強く、感じさせられたのでした。

 それともう一つ大事なことがあります。

 中国語を自分で勉強して、急に自分の会話力が伸びたと感じたときが
 ありました。そしてそのときに感じたことですが、
 「わからないときは、すぐに相手に質問できるようになること
 でした。

 つまり「恥ずかしがるな」ということを言ってるのではなくて、
 「相手に何がわからないかを説明できるようになる
 ということを言っています。

 わからないときにはすぐにわからないと意志表示して、何がわからな
 い、どういう意味ですか?と聞くことが大事。

ノートにメモすることの大事さ

 そして説明を聞いてわからないときには、さらに紙に書いて説明して
 もらうということ。

 そうやって一つ一つものにして行くという姿勢が、とても重要だと思
 っています。

 紙に書いて残すことは、すごく大事なことの一つです。

 あとになるとすぐに記憶が薄れてくるので、言いたいときに出てこな
 くなるときがあります。しかし、書いてあればすぐに復習することが
 できます。

 そういうことを3~4度繰り返すと、ようやく記憶に強く焼き付ける
 ことができるようになります。

 語学の勉強をしていてわからないことがあったときに、すぐにここが
 わからないと言って聞けるようになってから、急激に力がついていっ
 たように感じています。

 中国なので英語を話すことはないと思っていた場所で、英語を勉強す
 る上での重要なポイントを復習させてもらった貴重な一日でした。

 ・第11話:スムーズに会話が始まる10の質問文
 ・第12話:日常会話上達の近道は決まり文句
 ・第14話:英語の語順で処理して会話力が大幅アップ
 ・第15話:一人でできる英会話練習のアイデア
 

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