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イメージしてやさしい英語で話す

今まで３回に分けて説明したやさしく話すコツと、今回の
「イメージしてやさしい英語で話す」
を含めた合計４つのポイントが、初級であってもスムーズに英語が
話せるようになるための、本当に重要な部分だと思っています。

つまり、この４つのコツをしっかり自分のものとすることで、中学
レベルの知識でも楽しくコミュニケーションができるようになると
いうことです。

海外旅行のときの会話や日常会話などは、このレベルでも十分意思
の疎通ができるようになるので、まずは、第１ステップの目標まで
到達できたと言って良いでしょう。

私はこのレベルで何度も香港に行って、買い物やイベントへの参加、
ホテルやレストランで現地の人との会話を楽しむことができました。

まだ英会話ができないという人、あるいは一言二言は言えるけれど
あとが続かないというような人は、まずこのレベルを目指すことに
集中することが上達の近道となります。

イメージして話すとは・・

よく聞く英語が話せない理由の一つに、日本語をそのまま英語に訳
そうとして、すんなりといかない・・ということがあります。

例えば
「３日前に飼い犬が病気になり、とても心配で食事が喉を通らない」
という文があるとします。

どうですか？
簡単にすんなりと英語で言えますか？

もしもこの文を、そのまま英語に訳そうとすると、
・「飼い犬」って、英語で何て言うんだっけ？
とか、
・「食事が喉を通る」なんて単語は習っていないぞ！
と、少しパニック気味になったりします。

こういう場合、グロービッシュでは、
伝えたいと思っている場面を頭の中にイメージし、それを簡単な
英語で順番に伝えるようにする
としています。

日本文を、そのまま英語に変換するということではありません。

１）まず先に、その場面をイメージします

具体的には、先ほどのような課題文を見たら、
　① 犬がいる
　② 犬がぐったりしている
　③ 私は心配で食欲がない

というような場面など、自分でスムーズに出てくるイメージを思い浮か
べます。そして、

２）知っている単語を総動員し、この様子をできるだけ簡単な文で、
　　複数の文に分けて伝えるようにします

　① I have a dog.
　② It became ill two days ago.
　③ I am very worried.
　④ I can't eat anything.

こんな感じですね。
ずいぶん簡単な英語ですよね。

このような文なら、少し慣れれば誰でもすぐに出てくるのではないで
しょうか。中学２年までの英語レベルで十分です。

単語が出てこなくてパニックになり、口を閉ざしているよりはずっと
いいと思います。

「イメージしてやさしい英語で話す」

このようなやり方を身につけているだけで、知っている単語を十分に
活用して、どんどんコミニュケーションができるようになっていきま
す。

感じたこと

わたしは長い間、話すときに単語が出てこなくて、少しパニックにな
ることを何度も繰り返す中で、ここに述べられているコツを掴んでき
ました。

しかし、このグロービッシュの本を見ると、それらのコツがとても
わかり易く明確に書かれているので、
「自分が長い間苦労したのは、何だったんだろう」
と思ってしまったものです。

イメージを使い、簡単な英語を駆使して話す訓練をしていくと、
初めは短い文の繰り返しで話していたのが、徐々にそれらをつなげた、
少し長い文でも話せるようになっていきます。

そして自分が英語を話せるようになったということや、少しずつ上達
しているという実感が得られてきて、英語を話すことがもっともっと
楽しくなっていきます。

わたしは海外の人と、楽しくコミュニケーションすることができたと
きに、いつも「本当に英語学習を続けてきて良かった！」と感じます。

会話を本当に楽しめるようになるのは、グレードの高い英語が話せる
ようになったときではありません。とにかく自分の思っていることを
相手に伝えて、相手が自分のことを理解してくれたときなのです。

話す英語のレベルの高低ではないのです。

レッツ・トライ アウトプット！